依頼品工作・実験(なんでも)

【依頼品】スマートフォンケース塗装

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けっこう前のですが画像整理をしていたら出てきました!
スマートフォンケースの塗装

きっかけは単純に「欲しい色が無い」「プラモデルの塗装してるなら作って」との事。
しかし・・・やった事も無かったのでとりあえず依頼を受けて、試作品を作ってから本製品へと試行錯誤します。

当時はまだプラモデル以外の物への塗装については技術転用を模索しようかと思っていたところでしたので結果的に受けてよかった依頼でしたね(*・ω・)ノ

とりあえず実験

まずは100円均一で買ってきたスマートフォン(iPhone用)ケースを入手。
とりあえず材質はPS(ポリスチレン)製なのでガンプラやプラモデルなどに多く使われてるポピュラーな材質の模様。これは余裕で行ける・・・!

と、思ったのが少し甘かったです。

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試作品だしやりたいことやっちまえ!なんて事でトライバル風のデザインを用意

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材料として余っていたポリカーボネイトの板
これを自分のスマホにマスキングテープなどで貼り付けてトレースします

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切り抜き。今思うとこれ板が良くなかったな・・・
切れ味のいいナイフで切っても割れてしまうんですよねぇ・・・
テンプレートになるかと思いましたが、まぁ試作だから気にしない気にしない

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 ザッと紙やすりで削って、下地としてサーフェイサーEVOシルバーをとりあえず吹く
そのご先ほどの板を装着→赤を塗装。この赤はメタリックレッド 

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その上からクリアレッドを3回塗り。その後クリアーで保護
雑に完成!!

試作品を作って思ったこと

  • 平面が多い為表面処理を丁寧にする
    わかってはいたことですが、平面の面積が広い為しっかりとして面一(つらいち)を出してあげることが必須
    プラモデルと違いパーツで見たら一つだけだし、余裕~♪とか思ってたりしましたが、そう簡単にはいかないかw
  • 平面が多い為塗料乗りかたを調整する必要がある
    ここもわかってはいましたが、平面である事と面積が広い為、色によっては強くムラが出ます

この2点かなと。

マスキングや透過させるデザインなどは本番に結局使いませんでしたw
マスキングなどはやはりテープやシールをカットした物が使いやすいですね。
もちろん場所にもよるのですが、このプラスチックテンプレートはもっと硬い物で作成しないと良くないなと感じました。

本番「スマートフォンケース塗装」

さて、試作品のデータを取ってから依頼主さんに細かいカラーリングなどを聞きます。
色はソリッド(単色)2色のかなり簡単な色合い。調色が一番大変でした・・・。

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まずは素体の購入から。ノーブランドの200円程のケース
スモーククリアに見えますがしっかりとした無色透明です

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 #600→#800→#1200と耐水ペーパーで表面処理
エッジ(角)は削れやすいので軽めに

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 普通のサーフェイサーで塗装

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 見にくいかもしれませんが小さな凸凹が出来るので、これをまた耐水ペーパーで処理
繰り返しながらケースの表面を整えていきます

その後ガイアノーツ「アルティメットホワイト」で全面を真っ白に塗装
蛍光灯などに当ててしっかり透けない事を確認して、2色色分けの為にマスキング
(画像が無かったんです・・・申し訳ない)

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 ふちに黄色く見えるのがマスキングテープ。塗り分け方は側面のみ白、天面をピンク
かまぼこかな?ピンクは色見本を作りながら依頼者さんの希望通りの色合い
レシピは秘密ですが、蛍光色を入れることによってハッキリとしたピンク色が出ます

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乾燥しすぎないうちにマスキングをはがします
乾燥しすぎた状態ではがすとひび割れになる場合があるからです
薄く塗っているときは間違いなく大丈夫なのですが、ここで失敗したくなかったのでさっさとはがす!!

トップコートはまずクレオスのクリスタルカラーGXとパールの粉を混ぜた特性パール塗料を薄吹き
画像で確認しにくいのですが、ケースの角がうっすらパールになっているのがおわかりいただけます??
少し「ヌルっ」みたいな独特のパール感がでてます 

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 天面だけにピンクのパール粒子をほんの少しふいて、クリアーでコート
クリアー層は出来るだけ厚めに何回かに分けて吹き付けます。ケースだからはがれないようにしたいよね!
その後艶消し仕上げのトップクリアーを吹いて完成!! 

納品後

耐久性の高さの面から見ると、最後のコーティングはウレタン塗料などで仕上げるのが理想なのですが、依頼者さんの予算の関係上カット。
ラッカー溶剤も薄く丁寧に塗っていけばそこそこの強度があるんですけどね!!

かまぼこスマホケース納品後はとても喜んでくれて嬉しかったですねぇ・・・。
これが一番最初に塗装したスマホケースです。
現在は何回か塗装しているので慣れましたが、やった事も無い物を勉強して取得するのは苦労します。
まぁ模索するのもとても楽しいことも事実です。納期とのプレッシャーに追われるのは嫌ですけどw

1つの大きいプラ系でもミニ四駆の様な面が複数合わさっているパーツばかりが基本でしたので、スマホケースの塗装はとても勉強になりました。
なれると圧倒的にケースの方が表面処理も塗装も楽ですw

現在は手帳系のスマホケースが主流になってきたので最近はあまり注文来ないですが、手帳型ケースの改造・塗装でも暇な時に模索しようかしら・・・



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