さーて!本日もやってまいりました「おまえ何屋なんだよ」のコーナーです!!
今日持ち込まれたのは皆さんご存じ「スイッチのプロコン」です。
カラーは限定色の「スプラトゥーンエディション」です。
いや、いうてプロコンは公式に直してもらう方が良いわよね!?!?
…と思ったのですが、どうやら一度分解品のようです。
ふむふむ。一度分解したから保障や修理が受けられないため私に流れてきたわけですね?
思い出のコントローラーだからどうしても修理したいみたいですね。
じゃぁバラす前に公式に頼もう!!本当に!!
公式が修理をしているなら正直自分で分解する前に公式に頼みましょうね!!
3DSみたいに公式が修理をしていない場合で持ち込まれたものならワンチャンわからないでも無いですが…
簡単な清掃はしたことがあるのですが、switchプロコンは実績無いんですよねぇ…。
とはいえお仕事はお仕事です。信用して渡してくれたでしょうから、何とかやってみますか(/・ω・)/
というわけで今日の記事はプロコンの修理ですよ!
当然お約束ですが、この記事を参考にしての分解などは自己責任でお願い致します!
Switch Pro コントローラーの修理
状態確認
さて作動確認をしていったのでこの時点でわかる状態を箇条書きしていきましょう。
- LED点灯はする
- Type-Cを接続して充電はできる(オレンジ色のランプが点灯する)
- ボタン・スティックに大きな破損は見られず
- Switch本体にプロコンが認識されず
- ペアリングボタンは反応する、しかし認識されず
と、こんな感じですね。
本体に認識されないので結果的にコントローラーとして使用不可状態。
認識がされないという事は電波が出ていない??Aボタンを押せばLEDが付くのでボタンは効く??
しかしHOMEボタンを押しても光らない。ボタンの一部が効かないのか??
んー。まぁ少なくとも反応する所としない所があるし、認識しないわけで少なくとも故障はしていますね。
基盤が壊れているパターンならもう打つ手無しです。
あ。これ無理な奴やん^^
…と、言っても仕方ないですしラチが明かないのでとりあえず開けていきましょう!!
分解していきます
他の任天堂製品の様に特殊なドライバーは必要ありません。
基本的には「+ドライバー」のみで分解していけます。
一点だけ深いネジ部が有るので長いドライバーがあると良いですね(後述)
充電池は左側の凹み部分に指をかけて上に持ち上げればすぐ取り外せるようになっています。
ここら辺も3DS等と一緒ですね。特に難しい事はありません。
バッテリーをつけた状態で分解すると危ないので必ず取り外してから先に進みます。
故障個所確認
今回は全く故障個所がわからないので手探りで怪しそうな場所を探索していきます。
腐食?っぽいものが分解前から見えましたし、水没したのか??
またはリモコンなどによくある内部に水蒸気が溜まっての故障??
考えられそうな部分を注意深く観察していきながら進めていきます。
とりあえずわからない時は怪しそうな部分を全て清掃すればいいんですよ!!
基盤が壊れていいる場合の故障はそもそもどうしようもないですしね!
振動ユニット部分は両方とも腐食が進んでいました。
メイン基板にはんだ付けされているので取り外しは面倒。
コントローラーにも多分ですが両面テープなどでかなりしっかりとついているようで外すのは難易度が高めです。
3DSの様に「Wi-Fi基盤、上画面に通電していない場合電源が入らない」等の問題があるかも??
…と思ったのですが、そもそもLEDは点灯します。
振動ユニットだけで本体にコントローラーが認識しないとは考えにくいのでとりあえず簡易的に清掃しておしまいにしておきます。
ここが問題なのでは??
現時点で腐食していたり怪しそうなものは「振動部分」「LED部分」以外に大きく変化している所が見つかりませんでした。
コントローラー下部とメイン基板類がくっついているので、ここも分解する…??としり込みしながら色々見ていると…問題点が。
振動部分やLEDはさほど大きな故障に見えませんでしたが、これはどこからどう見てもおかしいです。
少なくともボタン入力類などに支障があってもおかしくはありません。
とはいえ基盤についているコネクタ部なので交換はちと厳しいです。
とりあえずこの部分の清掃をして組み立て、確認しか私にできる限界なのでその方向性で進めていきたいと思います。
細かい手法としては…
- 大まかな洗浄
- 金属端子を破損しないようにごく微小に削る
- 汚れが金属端子部を繋げている(ショート)ので確認しながら内部清掃
- 乾燥後の接点回復材の塗布
と、考えられる範囲でできる限りの事をしていきます。
ついでにスティック部分のホコリやゴミを取ってエアダスターした後に接点回復材も塗布しておきました。
スイッチのコントローラー等はドリフト現象を起こしやすいのでついでです。
コントローラーの分解しないメンテナンスなどはこちら↓
外装の洗浄後、組み立てをすると…
コントローラーは手垢等の汚れが付いているので「重曹水」と洗剤を組み合わせた科学的分解で綺麗にしていきます
かなりしっかりピッカピカになるのでこういったものでは私がよく使う手法です(ちなみにリモコン修理と同時進行だったので一緒に洗浄)
ここまで分解ができる人なら難しい事は特にありません。ケーブルの断線だけ気を付ければ良いと思います
初経験のプロコンの分解にビクビクしながら進めていきましたが、私にできるのはこの程度。
ボタンを押してみるとLEDランプが点灯したので無事組み立てはできました。
自分のSwitchに認識させてみると…。。。
動きました!!!
コントローラーボタンも反応しますし、スティックも問題なく作動します。
ABXYはもちろんLR・ZLZR、上下左右キー、HOMEボタン、スクショボタンも問題なし。
当然+-キーも作動します。
仮組み状態ですが問題なくスマブラが遊べるプロコンに復活!!
やっぱり動かないものを動かせるようになると楽しいですし、達成感が有りますねぇ…
今回はテストにスマブラSPを使用しましたが、スマブラで遊べるって事は問題無いでしょう。
ボタン類は一度しっかりと洗浄しているので押したときのクリック感も小気味いい音と感触です。
これで無事修理完了!!修理というほど大したことはしていませんが、とりあえず使えるようになったから問題ないよね??
故障の主原因
さて、今回の故障の原因ですが「腐食」が原因です。
なぜこの腐食が起きたのか???という点ですが、サビの色や分解時に出てきた「動物の毛」等から察するに…
犬or猫などのペットの尿ではないかと推測しました。
ただの水等によるサビなら金属部分は「茶色」になることが多いです。今回の錆部分は「緑青・白」が多く見受けられました。
水ではなく、何かしらの成分が入っている液体が内部に入り込み、それによっての腐食。
が今回の故障原因でしょう。
一つ気になる所といえば「え?その割にはプロコンの中身が綺麗だったんだけど??」という点です。
しかしこのプロコンは「一度分解されている」と聞いています。
そこから仮説を立ててみると
- 尿や何かしらの水分等がプロコンにかかる
- 分解して内部を拭き取った
- 拭き取りが甘いor成分が残っていた
- コントローラー内で揮発・蒸発し、金属部分が一部腐食
- 結果、コントローラーの故障
というプロセスだったのではないかと。
LEDの点灯部分は結果的に修理ができませんでしたが、本体へのコントローラー認識・使用には問題ないので良しとしましょう!
このプロコンは思い出の品らしいのでずっと使いたいようだったのでなんとか修理が出来て良かったです。
一応極力綺麗に清掃+接点回復材等で処理・コーティングをしてはいますが、ここまで腐食しているとまたいつか壊れてしまう可能性は捨てきれません。
しばらくしてまた起動・認識不可になってしまった場合は諦めて新しいコントローラーを購入するか、中身だけ新品、外装のみをスプラに交換などが良いでしょうね…。
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