ツイキャス、YouTubeライブ、ニコ生、ミラティブ、ラインライブにTikTokLIVE・・・一昔前は全然生放送サービスなんてなかったのに、現在では数えきれないぐらいにライブ配信アプリって増えましたね。
八神思ったんです。
配信設定って難しい!!
いや、ほんま最近復帰勢としては3Gの時代から4GLTEになった影響で音質・画質共に綺麗な配信が望まれていたりいなかったり。どっちだよ!!
2か月程度前から知識のアップデートを施したくなったのでいろんなサイトを巡り巡ってみましたがしっかり正確に納得できる「設定による画質比較」みたいな物がなかったので探り探りでした。
結局1つのサイトやサービスで補完できる情報が見つからなかった(私の探し方が下手w)ので実証結果も含めてまとめよう!と思い立ったので記事を書いていきます。
「ビットレート○○の設定でリスナー(視聴者)さんはどれくらいに見えているのか?」
今回はそんなお話です(*・ω・)ノ
※あくまでも「LIVE配信」を中心にして考えているので単純なキャプチャーなどの録画とは別物と考えてください。
設定って大事!
ビットレートってなあに?
せやねぇ、ビットレートとは「1秒間にどれだけ情報量(データ)が入っているのか」です。
音声も画質でもビットレートが高ければ「高画質・高音質」で、ビットレートが低ければ「低画質・低音質」になります。
配信時の画質の綺麗さは特にここに依存するのでまずは「ビットレート」=「最終的な画質(データ総量)」と覚えてOK
ちなみに表記はだいたい「○○Kbps」「○○Mbps」と表示されます。
「bps」→「Kbps(キロ)」→「Mbps(メガ)」→「Gbps(ギガ)」の順で大容量です
ビットレートは「1秒間のデータ数」なので厳密にいえば「画質」のみをさす言葉ではありません。
音声データもビットレートがありますが音声はデータが軽いのでひとまず「160Kbps」程度にしておけばほぼ問題はありません。
この「映像」と「音声」の両方を足したビットレートを「オーバルビットレート」とも呼びます。
画面解像度(サイズ)とFPS(フレームレート)
さて次に重要なのがこの二つの要素。
「1280×720」とか「1920×1080」とか「480p」や「4K」みたいな名称よく見ません??
これが「画面解像度」と呼ばれるものです。要は動画のサイズ(大きさ)ですね。
このサイズは先ほどのビットレートのサイズとは別物。
先ほどのビットレートは「どれだけの画材を大量に使えるのか?」みたいな意味でのサイズで、
画像解像度はいうなれば「キャンパスやノート」みたいに「どれだけの絵を描ける大きさのか?」というサイズです。
※もう少し正確に言えば「どれだけの細かいドット(px)があるのか」という事です。
解像度はいろいろあるのですがなんとなーく覚えていてほしいのが
- 3840×2160の「2160p」
- 2560×1440の「1440p」
- 1920×1080の「1080p」
- 1280×720の「720p」
- 854×480の「480p」
- 640×360の「360p」
- 426×240の「240p」
(全部16:9表記)
これらが一般的な解像度サイズです。
実際よく使われるのが「1080p~480p」あたりですね。
小型ディスプレイで超高解像度スマホみたいに「ディスプレイサイズの大きさ=解像度」ではないので少し面倒ですよね。
古いブラウン管テレビは30インチサイズとかでも現代で言うピクセル数が240pレベルだったりします。
=「画面の大きさとしてはパソコンよりはるかに大きいのに、画質などはぼやけている低画質」という事ですね。
まぁここらへんはこんがらがりますのでこれぐらいにw
「2160p」を使うと多分視聴者側も高速回線が使えない限りサイズが落ちてしまう(見れない場合も)ので配信時にはまず設定しないかと思います。
1080p以上はピクセル数が大きいので描写ができたら綺麗ですがその分物凄いデータ量です
録画ならまだしも配信では優先的に使う必要があるのか個人的には疑問点
次にフレームレート(fps)。これは「1秒間に何枚のコマ数で動画が構成されているか?」という数値です。
動画は実際静止画の集まりですので要は「パラパラ漫画」と仕組みは同じです。
- パラパラ漫画100枚の絵を20秒で見る
- パラパラ漫画1,000枚の絵を20秒で見る
どっちが滑らかな動きになるでしょうか??
もちろん後者の「1000枚」ですね。
動きを滑らかにしたいなら「ビットレート」でも「解像度」でもなく「フレームレート」で設定します。
「○○Kbps」「○○p」「○○fps」=最終的な配信画質
「ビットレート」で動画の画質(データ総量)が決まり
「解像度」で動画の大きさが決まり
「フレームレート」で動画の滑らかさが決まり
これらを合わせて最終的な配信時の動画品質が決まります。
「ビットレート」が低ければ「フレームレート」を高くしても、データ転送量が追い付かないのでジャギジャギになりますし、「ビットレート」を物凄く高くしても「解像度」が小さすぎると高ビットレートである必要性があまりありません。
配信時ではとにかく「何でも高くすれば綺麗か?」というわけでもなく、配信者側が超高画質で配信しても、視聴者側の回線が高要求過ぎれば視聴者側の負担に繋がります。
適切かつ見やすい環境設定が一番なんじゃないかな、と思います。
配信サイトによってビットレート等の制限(または推奨値)なんかもあるのでここも忘れないようにしたいですね。
- TwitCasting (ツイキャス)
通常配信時:1Mbps(音声含め) 480p 30fps
超高画質配信時:5Mbps 1080p 60fps - YouTubeライブ
実質無制限 - ニコニコ生放送
一般会員:900Kbps(+音声ビットレート96Kbpsまで) 800×450(480pよりちょい下) 30fps
プレミアム会員:6Mbps 720p 30fps
「ビットレート」「解像度」「FPS値」3つの説明をしたのはこれら各配信サイトによって生放送での画質の限界値があるからです。
自分が使用している光回線等のインターネット環境が爆速でも使用している生配信サービス側で対応していなければ生放送が切れてしまったりします。
んで?画質の設定などで視聴者からはどう見えているん?
これ!僕散々探したのに!全然ネットに情報がなかったんですよ・・・。
というわけで比較動画を作成しました。
- PS4モンスターハンターワールド:アイスボーン
- 配信媒介:ツイキャス
実際の生配信を使用したキャプチャーです。
低画質の方はツイキャスのサイトよりそのままアーカイブをダウンロードしています。
高画質の方はキャプチャーボードより同時録画したものです
この動画で扱っているのは解像度が全て「720p」
ビットレートが「900Kbps」「4000Kbps」「10000Kbps」と大体の配信サイトで通用する設定で比較しています。
10Mbps(10,000Kbps)もあればこれ以上は配信画質として頭打ちの一つかな、と。
フレームレートは48fpsにしてこのレベルなので60fpsもいるゲームなのか否かで考えるといいと思います。レトロゲームや動きの少ないゲームなら15fpsとかでも十分綺麗だったりします。
(fpsを下げることによって軽量化=ビットレートの無駄遣いが減る=画質は向上します)
30fpsと60fpsは単純にデータ容量も約2倍になるので配信は30、録画を60みたいに割り切って考えるのも必要かと。頑張って高フレームレート配信しても視聴者側の負担になるだけだったり、高解像度・高フレームレートだとビットレートが10Mbpsでも足りなかったりします。
解像度の問題ですが、ビットレート2Mbpsなら720pではなく480pの方が綺麗に見えることもあります。ここもやはりゲームによって変えるというか考えるべきかと。
スマブラみたいなゲームで・・・
- 「2Mbps」「720p」「29.97fps」
- 「2Mbps」「480p」「60fps」
の2種類だと配信時は「2Mbps」「480p」「60fps」の設定の方が滑らかかつ綺麗に安定して見えました。
動画の比較が無くて申し訳ない汗
さいごに
動画を「製作」している場合はエンコードでも同じような解像度やビットレート関連の話が出ますが、今回はあくまでも生放送でのお話でした。
OBSの設定方法や推奨数値なんかもいろんなところで紹介をしていたりしていますが、画質の比較が無いのでリスナーさんがどんな感じで見れているのかずっと疑問だったんですよね。
- データ速度を下げれば軽い!
- 高画質設定すれば超綺麗に!
ここらへんはわかっていたのですが、「どんな風に見えるんじゃい!!」みたいなw
もちろん視聴者さん側の回線速度やアプリでの視聴か否かで結構変わるとは思うのですが「平均的に」どれくらい閲覧ができるのか?というのが今回の検証したかった所です。
もっと突き詰めると配信サイトでのサーバー自体の重さやパソコンスペックのフレーム落ちなんかもあったりしますが、とりあえず今回の話を覚えておけばそこそこの品質の配信を自分で設定考えれるようになるんじゃないかな・・・と。
他の配信者さんの役にたったなら幸いです(*・ω・)ノ
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