今日の記事は発掘記事!これまたずいぶん昔の実験を引っ張ってきました!
こうやって見ると昔から面白いことをしてたんやなぁ・・・。
タイトルにもあるように「貝」を使った実験です。
私は現在でもこの手法で螺鈿を取り出したりしていますw
夏休みの自由研究にも使えるかもしれませんが、真似する場合は十分注意して、作業をしてください!
貝の標本
- 次亜塩素酸ナトリウム溶液(アンチホルミン)
という成分が入っている物であれば問題ないです。要するに「塩素系の漂白剤」ですね。
100円均一などでも簡単に入手できますし、比較的すぐ手に入ります。
- 貝が入るぐらいの大きさの瓶
密閉式が理想。でもスクリュー式でもしっかりしまっていれば問題なし!
こちらも100円均一等で入手可能。
瓶の中に漂白剤を投入→貝を投入
ここから3日~1週間ほど浸しておきます
- 瓶に漂白剤と貝殻を投入
- 3日から1週間放置
- 放置後、手袋などを装着し、塩素に気をつけながら貝を瓶からとりだし、歯ブラシ・タワシなどで力を入れ過ぎずに磨く
- 丁寧に水洗い。付け洗いもすると良いです(貝殻内部の塩素を抜く為)
- 直射日光の当たらない風通しのいい場所などに置いて乾燥
以上の工程で貝殻の標本が簡単に作れます
表面についたフジツボなどが気になる場合はマイナスドライバーなどのとがったもので削り取ります
この状態でも綺麗ですが、割れやヒビを防ぐために「車用ワックス」や「ニス」などでコーティングしても
螺鈿の作り方
用意するもの
- 酸性洗剤
サンポールなんかが安くてグッド
- 目に入らないようにする装備
- タッパーなどの貝が入るほどの大きさの容器
- 使わない歯ブラシなど
絶対に塩素系の液体と混ぜないでください。有毒ガスが発生して危険です。
先ほどの貝殻もよく洗って塩素成分をしっかり抜いてから実行してください。
先ほどの貝の標本状態から、容器に貝殻を移しサンポールを入れていきます
歯ブラシなどで貝殻表面に塗布
3分ほど放置後、貝殻表面がぬるぬるしてきます(泡が出てたりもします)
そのぬるぬるを歯ブラシなどで取り除く→以下ループ
ほどよく貝殻表面が溶けたのを見計らって、最期に水洗いをすれば・・・
- 貝殻には酸性の液体をつけた時点で溶け始めるので、貝の強さや質で微調整。
あまり溶かしすぎると貝殻に穴が開きます - 螺鈿は螺鈿質を持つ貝殻でないと作れません
- 螺鈿質は「貝の内側がキラキラしている」ものであれば大丈夫です
- 例えば「アワビ」や「サザエ」は螺鈿質。「ハマグリ」や「ホタテ」は螺鈿質を持っていません
珍しいものだと夜光貝なんかは巨大な螺鈿貝を作ることも可能です!
この場合は溶かす手法より削る手法が一般的だとされていますが・・・。
自由研究や、食べた後の貝殻での実験なんかにもGoodなこの貝殻への加工。
薬液を使うので、真似するときは十分に注意してから真似してくださいね(*・ω・)ノ
2021/08 追記
随分検索で閲覧してくれる方が多いみたいで、少し追記をしておこうかと思います。
サンポールにて貝の表面を溶かす場合は本当に少しずつ溶かすのがコツです。
「ちょんちょん」と塗布してから歯ブラシで気持ち広げていくと「プスプス」と溶けていくのが見えます。
やりすぎるとすぐ穴が開くので、適度にとかしたら水をかけるなどで洗う。
これの繰り返しです。
螺鈿貝ができた後はそのまま飾ってもよしですし、模型用のクリアコーティングなどでも良いです。
本物の螺鈿と同じく使いたい場合は”ゴム”ハンマーなどで砕いて使います。
貝自体が乾燥すれば乾燥するほど「ポロポロ、カサカサ」とした材料になるので、もし砕く場合は一度良く陰干しをしてから使用するのが良いと思います。
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