懐かしいLSIゲームと呼ばれるレトロゲーム機。
いまだに根強い人気をほこるゲーム機の一つです。
電子液晶で決まった表示しか出せず、小型化されたものを「LCD」と呼びます。
任天堂ゲームウォッチなんかは有名ですよね。
写真はハングリーパック「Ⅱ」。輸入会社や発売時期によって種類があります。
ENTEXは技術力に定評のある会社で、「クレイジークライマー」や「スターゲート」「スーパーコブラ」なんかも発売してたりします。
さて今回はENTEX(アクトロニクス/ハンザワ)の1981年製「ハングリーパック」というパックマンのLSIゲームの修理を頼まれましたので、それを記事にします!
分解修理
ボタンの効きが悪いらしく、なんとかして修理ができないかと頼まれました。
液晶は進化していますが、ボタンの修理は現代の物としくみは一緒。
パッドに電極が反応するだけのもののはずなので、パッド部分の摩耗かゴミ・基盤の問題だと判断。
電源を入れれば正常に動作、たしかにボタンの効きが悪い
仕組みは簡単ですが、配線の遊びが大分少なく気を付けないと断線します
現代のおもちゃの様にはハメゴロシがない分開けるだけは楽
基盤の油脂や液晶部分のカビが多かった為専用の溶剤で丁寧に磨きます
スライドスイッチ部分も保護ゴムを外して隙間から溶剤が残らないエレクトニッククリーナーを染み込ませます
磨き出しをしたので綺麗な反射とスライドスイッチが動くようになりました!
問題のゴムパッド陥没しているため、裏側にグルーガン薄塗りして嵩上げ
接点部分も溶剤で拭き取り綺麗にします
電池ボックス内の接点部分にほんの少し液漏れが見られたので、ルーターで研磨
プラスチックカバーの傷が気になったのでコンパウンドかけ
#1600から初めてセラミックコンパウンドで研磨。傷が消えて艶が戻りました!
透明部分以外はマスキングをかけてあるので問題無し!
ボタンの効きも問題なく改善されました(*・ω・)ノ
まとめ
- 画面プラカバー研磨処理
- 接点清掃
- 液晶画面清掃
- ボタンかさあげ
- 電池接点清掃
あたりが主な作業箇所。依頼主さんにもとても喜んで貰えて嬉しかったです。
レトロゲームってやっぱりいいですよねぇ。
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