寒い日が続いていますね。風邪などはひいていませんか??
最近ニュースで連日報道している「鳥インフルエンザ」。
感染した食用アヒルが2万羽、鶏が50万羽以上が殺処分されたりと大ごとになっています。
さて、この鳥インフルエンザ。なぜここまで厳重に処理をしなければいけないのか、何が怖いのか?等々細かく理解している人は少ないのではないでしょうか?間違った予防法などを避ける為にできるだけわかりやすくまとめてみました。
鳥インフルエンザとは?
鳥に感染性を示すA型インフルエンザウィルスが引き起こす感染症をまとめて「鳥インフルエンザ」と呼びます。
(鳥インフルエンザウィルスがヒトや他の動物に感染した場合も“鳥インフルエンザ”との感染症名を使用します)
鳥インフルエンザ“ウィルス”には種類があり
- 鳥類が感染すると高い確率で死亡する「高病原性鳥インフルエンザウィルス」
- 病原性が高くなく、感染を繰り返すことで変異する可能性がある「低病原性鳥インフルエンザウィルス」
と区別をしています。
鳥類が高病原性鳥インフルエンザウィルスに感染すると多くは死亡してしまいます。
低病原性インフルエンザウィルスに感染の場合は咳や荒い呼吸等の呼吸器系の障害や、産卵率の下降、症状が確認できない場合もあります。
鳥インフルエンザは人間に感染するのか?
「します」が日本国内ので感染例は現在まで0です。
海外の地域では感染・発症例が確認されていますが、日本国内では2016年12月現在まで感染確認はされていません。
ヒトに感染した場合、筋肉痛や呼吸器障害、20代まで若い世代の感染の場合は免疫系の過剰反応、急激に症状が悪化し死亡事例も報告されています。
感染経路は「感染した鳥・死骸から「血液」「体液」「排泄物」等濃厚に接触した場合”まれ”に感染する」と考えられています。
その他にも鳥の羽や粉末状のフンにウィルス含まれており吸引後感染する場合もあるので絶対に「鳥インフルエンザが発生した現場を見に行く」事はやめましょう。
鶏肉を食べて感染するのか不安という声も聞こえてきますが、実は海外でさえも「鶏肉や鶏卵を食べての感染」は確認されていません。とはいえ生肉として食用するのは避けましょう。
- O-157やその他の食中毒を防ぐことに繋がる「しっかりとした熱調理」
- 調理をする場合は「しっかりとした手洗い」
これらを守る事が大事です。
鳥インフルエンザは結局何が怖いの?
感染した鳥は処分され、日本では感染例が0。
死亡する海外事例などがあっても一般的に知られているインフルエンザも死亡事例があるし十分に怖い。
何故そんなに鳥インフルエンザだけが怖いのか?
死亡する海外事例などがあっても一般的に知られているインフルエンザも死亡事例があるし十分に怖い。
何故そんなに鳥インフルエンザだけが怖いのか?
それは「ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザ」になる恐れがあるためです。
鳥インフルエンザ=新型インフルエンザではありません。
- ヒトに感染した「鳥インフル」+「人インフル」2種類のウィルスが集まる事でヒトからヒトへの感染を起こす「新型」になる恐れ
- 豚に感染した「鳥インフル」+「人インフル」も同じ理由で「新型」になる恐れ
- ヒトに感染した「鳥インフル」がそのまま突然変異を起こして「新型」になる恐れ
新型インフルエンザウィルスに変異した場合「ワクチン」等はもちろん存在せず、効果的な治療方法がないまま人間への大流行(パンデミック)を引き起こす恐れがあるため、なんとしてもその「新型ウィルス」の発生を防ぐようにしているのです。
※鳥インフルエンザに限らず厚生労働省の「新型インフルエンザ対策」新型が大流行を起こした場合の想定死亡者数は10万人を超えます
まとめ
- 鳥インフルとは鳥に感染性を示すウィルスが引き起こす感染症の総称
- 日本でヒトへの感染例は0。海外では感染例あり
- 鶏肉食用で感染することはない、しかしノロウィルスなど食中毒を予防の為に火をしっかり通す
- 感染は「血液、体液、フン、羽根」などに「濃厚に接触した場合」「まれに」感染する
- 鳥インフルが確認された所には絶対に行かない
- 鳥インフルから「新型」になる突然変異の恐れが一番怖い
濃厚な接触でまれにと書いてありますが、これはいままでの「前例」なだけなので、手洗いうがいなどはしっかりして、鳥インフルが確認された鶏舎などにはいかないようにしましょう!
鳥インフルが確認されたからと言って自宅で飼育している鳥類などに感染なども現在確認されていないので、安心してください。
もし、突然連続で死亡するなどが不安になったのなら獣医師や市町村の役場に相談しに行くことも覚えておきましょう。
鶏の殺処分はそのまま殺処分されて何の食べてもらえず埋められていくのは悲しいですよね。
せめてしっかり食べてあげたくてもそれは無理な話。ここ数年は確認されなかった鳥インフル問題が大きくならず、感染も収束していくといいですよね・・・。
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