コラム

天皇誕生日は生前退位した場合どうなるのか?

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本日12月23日は「天皇誕生日」ですので祝日でしたね。
もうこの天皇誕生日は28回目。しっかり覚えてるぐらいの祝日として根付いていますよね。

毎年恒例となっている誕生日会見では一年を振り返りましたが、ここ最近よく言われていた今日は「生前退位」については触れませんでした。

生前退位をした場合、現在の今上天皇(平成天皇)から皇太子:徳仁様が即位されます。
元号はもちろん変更され、平成が終わり新しい元号と共に天皇誕生日が移動になります。
(徳仁様の誕生日は2月23日なので、次の天皇誕生日と呼ばれる祝日は2月23日になります)

ん?そうすると現在の天皇誕生日の12月23日はどうなるのか・・・?

2015081900074_1
今上天皇陛下と皇后美智子様
https://dot.asahi.com/wa/2015081900074.htmlより画像拝借

今までの天皇関連の祝日

天皇誕生日がこれからどうなるかを説明する前にまずはこちらの説明。
現在祝日法で制定されている天皇誕生日関連の祝日は現在3つです

  • 4月29日:昭和の日
    昭和天皇の誕生日であり、旧みどりの日。現在みどりの日は5月4日に移動しました。
  • 11月3日:文化の日
    明治天皇の誕生日
  • 12月23日:天皇誕生日
    現在の天皇陛下の誕生日

天皇関連の祝日としてもう1つ。
日本の初代天皇である「神武天皇」の即位した日の2月11日「建国記念日」
合計4つが天皇関連の祝日です。

ん?ここで微妙な疑問を感じる人もいるのではないでしょうか??
明治、昭和とあるのに間の大正天皇の誕生日が入っていません。
大正天皇の誕生日は8月31日なのですが現在は平日です。

いったいなぜなのか??

大正天皇の誕生日が祝日として存在していない理由

まず文化の日の説明から。
文化の日は1868~1912年の明治時代の間は天長節(天皇誕生日)と呼ばれる祝日でした。
明治天皇が崩御された後は従来通り大正天皇の天長節8月31日に移動をするのですが、国民である運動が起こります。

「明治天皇が近代日本の礎を築いた功績を忘れず後世に伝えるため、祝日として残してほしい」

という動きがあり、その結果として昭和2年に「明治節」という名称で祝日になったのです。
その後、戦争時のGHQからの命令等で廃止・名前の変更をへて現在の「文化の日」という名称になります。

次に昭和の日です。
本来は天皇誕生日ですので、平成に移った後には廃止されるはずです。
しかしゴールデンウィークの構成日の一つのため国民生活への影響を考えられたことから「自然からの恩恵に感謝する」事を趣旨とした「みどりの日」として残る事になりました。
その後は「昭和という激動の時代を忘れない為」といった国民の要望・運動があったため平成17年の祝日法の改正時に「昭和の日」という名称に変更になりました。

この2つの祝日は元は明治天皇と昭和天皇の誕生日なのですが、元天皇誕生日として祝日が残る事自体が特例であり珍しい事なのです。

大正天皇は後世に大きく残すほどの功績が多くない、大正時代が短い、国民の運動が起こらなかった。
そのため、大正天皇の誕生日が祝日として残っていないわけです。
(今上(現在)天皇で125代目となりますが、それこそ全部の元天皇の誕生日を祝日とするのは少し無理があります)

じゃぁ未来の12月23日はどうなるのか??

生前退位、もしくは崩御された場合、皇太子様が天皇として即位するので元号・天皇誕生日が変更となります。
平成の時代が終わるわけなのですが、上記の昭和の日・文化の日のように平成時代を後世に語り継ぎたいのか、国民の運動等が起こるか、クリスマス前の祝日をどう考えるのか残るか残らないかが決まります。

年末商戦の為に残すか、逆に年末商戦だからこそ残さないか等が考えられると思います。
要するに「今はまだわからない」わけですね。

祝日法で制定されない場合、未来の12月23日は平日になるかもしれません。
今上天皇陛下の平和に対しての公務は素晴らしい功績が多い為、個人的には残ってほしいです。

本日御年83歳となられたためさすがにあと30年・・・とかは難しいでしょうが、陛下には健康でいてもらいたいものですね。

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