コラム

十二支に猫が居る!?

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言えます??十二支。

最近は自分の産まれた干支(えと)は言えても、十二支は言えないなんて人も増えてきました。
「ユトリガー」とか騒ぐ人も多いですが、七草言えなかったり、鏡開き知らなかったりと年齢はあまり関係ないのでしょう。

十二支は漫画やゲームの創作物などにも良く使われていたりしますよね。
「HUNTER×HUNTERの十二支ん」「NARUTOの印」「忍空の干支忍隊長」等々、ジャンプ漫画だけでもこれだけあります。
個人的に大好きな少女漫画の「フルーツバスケット」も十二支の呪いなんかがあります。

十二支を使うとなんか「和」って感じがするんでしょうか?「四天王」「七福神」といい日本人は数の多い〇〇とかが大好きですね。
(僕も好きですがw)

さて、十二支ですが・・・

(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

12匹ですね。うん。猫はいませんね。

昔話なんかだと良く聞くことですが「他の動物に騙された」とか、「間に合わなかった」とか、「神様のご飯をたべちゃった」とか言われている不遇の十二支に入れなかった動物。猫さん。

しかし何と「海外の十二支」だと猫が居るんです。

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来年は酉年!

海外の十二支

さて、海外の十二支では猫が居ます。
正確には「他の動物の代わりに猫がいる」のです。

  • ブルガリア(寅→猫)
  • タイ、チベット、ベトナム(卯→猫)

に変わります。

海外の干支は日本と動物がいくつか違うものを使われています。
上記の猫以外にも・・・。

  • 丑→水牛、未→山羊(ベトナム・タイ)
  • 辰→クジラ(イラン)、辰→ワニ(アラビア)
  • 酉→ガルーダ(インド)

ガルーダなんかは神様のような物なので空想の動物を超えるレベルです。
ペガサスが入っていたり、迦楼羅様が入っているようなものなのが驚き。
日本の干支に慣れていると違和感ありますし、干支を使っている国は案外多いことも意外ですね。

そもそも十二支はどこで生まれたのか??

さて、言えない人が増えたとはいえ馴染の深い十二支。
世界各国で使われている十二支はどこで生まれたのでしょう??

中国の殷で約3000年も前から使われていた暦の考え方が始まりと言われています。
日本で使われるようになったのは戦国時代頃だと言われています。
本来、十二支は十干とあわせて使われていました。「十二支」と「十干」を合わせたものを「干支」と考えます。
現代は干支というと「十二支」のみでしか考えませんよね。

十干の説明は今回省かせていただきますが、この合わせた暦が一周することを「還暦(かんれき)」と聞き覚えのある言葉が今も残っていますね。

さて、十二支の漢字って難しくありませんか??
あえて現代風に十二支を書いてみましょう。












うわぁ。一匹も現代と一致していない。
これには理由があります。
十二支の漢字に動物なんて存在していませんでした。文字を読み書きできる人が少なく、どんな人にでも覚えやすく広める為に十二支の「漢字」に「身近な動物」を当てはめたのです。

要するに動物は後付けなんですね。十二支の漢字を変えるわけにもいかないので、完全に後付で決めていったのが始まりな訳です。そりゃ漢字が違うわけですし、覚えにくいはずですw
(ちなみに亥=イノシシとの考えが普通なのですが、中国や古い頃の日本では「ブタ」です)

身近な動物と言えども空想の動物(辰=ドラゴン)や日本では生息していない動物(虎)が入っていたりするのは作った人の好みなんでしょうね。
日本に猫が入っていない理由も、もしかしたら作成者が猫をあまり好きではなかったのかもしれません。

動物を当てはめることにより根付くようになり、海外の十二支が一部違うところもその国で馴染のある動物に変更されている事にも納得ができます。
(十二支関連の考え方・伝承は様々にのぼるので、詳しく知りたい方は各種民俗学、文献を参考にしてください)

さいごに

日本の十二支のまま使われている物だと思いきや、ぜんぜんそんな事もないどころか海外の十二支には猫やらクジラまでと驚きの十二支の奥深さ。

十干は難しくて現代はあまり聞かなくても、十二支が現代に残っている理由は「親しみやすい」からも大きい理由であり、年賀状や街中にも「動物」のイラストで紹介されているからなのでしょうね。

来年の干支は「酉」!!
今年も残すところあとわずかになってまいりましたが、最後の最後まで大きな怪我や事故を起こさないように素敵な新年を迎えましょう!!


 

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