今回の依頼品は地味に困りました。
「八神さん、小屋作れます?」
いったい何を言ってるのかと。
打ち合わせや設置場所などを聞くと、庭の一角に子どもが中に入って遊べるような小屋が欲しいとの事。
金属製やその他の素材ではなく、子どもに触れても安心な木製オンリー。
蝶番やネジなどはもちろん金属でもいいがほぼ木だけで作ってほしいとのこと。
小さい物やプラモデル、中学生ぐらいの時は秘密基地なんかも作ったりはしていましたが、まさか小屋を頼まれるとはなぁ・・・。
一応知識的には木造類はかじっていたので、失敗したら全部かぶる覚悟で依頼を承諾。
あとにひけなくなりましたw
小屋の作成準備
大きさなどから計算してから寸法を取り、設計図をなんとなく書きます。
2×4工法などで使われる「面」で支える方式か
木造建築での「柱」で支える方式か
木製にこだわっているところが強かったので、今回は日本家屋の作り方を参考に「柱で支える」方式に。
字が汚いですねwガンガン頭の中で計算しながら書いていきます。
屋根の問題がなかなか難しく、水漏れがないようにするのは当然、トタンや防水かませるのも無理。かつ予算内で試行錯誤しました。
結局両屋根ではなく、片屋根の板を積層して水を流す方式に。
その後材料費などの細かい試算の為にホームセンターへ
- 防水処理をすれば5年はもつ「SPF材」
- 雨ざらしになるはずなのでその他の木材は値段・性能としては厳しい
- 塗料や処理に費用をかけた方が結果的に安くしあがる
- 床材のみ水がかからないので「杉」 を使用してフローリング仕上げに
こんな感じで準備は整いました!!後は作るだけ!!
小屋の作成開始
店内で工作スペースがあるので、そこを借りています
仮組みや寸法を見ながら修正の必要があれば修正をしていきます
切り落としたところは簡易的にやすりをかけたり
カンナ掛けは特にしませんでした。依頼者の元に持っていくまでに組み上げられるとこは組み上げます
小屋の底面部分。一番重要な所です
材木の切り出し・工具のレンタルをして、木材一式を依頼者様の家に運びます。
材木数が多すぎてわけわからん量でした汗
コークスレッドビスでばんばんねじ止め。底面パーツから柱組み
枠を組んだ後に床に杉を貼り付けていきます
すこしづつ小屋らしくなってきました
小屋の内部はこんな感じ。ぎっちりと木材を組み上げています
内部の確認も終了したら内部も塗装
可動式の小窓つき
これは子ども達が最後好きな名前を書くなり、彫るなり自由にしてもらう「表札」用です。
さいごに
この後はブロック材を庭に置いてあげてから、小屋を設置。
グラつきやガタつきのチェック、バケツで水を屋根にかけて水漏れしていないか等を確認して仕事終了です!
大工さんの仕事にまでは及ばないにしても、中々いい出来なのではないでしょうか??
個人的にはフローリング加工と屋根は完ぺきでしたね!
貴重な体験をさせていただいた+依頼者様も喜んでいたのでいい仕事でした!
昨今流行りのDIYではありますが、これはDIYと呼んでいいのであろうか??
意外にも長い記事となってしまいましたがここまで読んで頂きありがとうございました(*・ω・)ノ
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