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理想的なレンズシステムについて

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一眼レフの一番楽しい所であり、一番難しい所が「レンズシステム」の構築です。
レンズシステムとかいうとカッコいいですけど、気をつけないと沼です。レンズ沼。

焦点距離、最少F値、ズーム・・・あげていくとキリがありません。

あー!どのレンズを購入すればいいのかわからないよぉぉぉ!!

「お任せください!!!」(誰?w)

タイトルは理想的なと書いていますが、人によってこの理想は変わっていきますし、どんな人でも絶対満足する!なんてものは当然出せないので、今回はレンズシステムを構築したいけどどうすればわからない!!なんて初心者向けの記事です(*・ω・)ノ

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なにを装着する?

4本あれば事足りる!

一眼レフを始めたばかりの人はレンズの種類が多すぎてわけわからん・・・。
大丈夫!初心者はこの4種類を手に入れればいいんです。

  • F値の高い大口径の単焦点
  • 18-55mmなどの広角ズーム
  • 55-200mmなどの望遠ズーム
  • 1:1撮影のできるマクロレンズ

これです。特殊な撮影をする必要がない場合、この4本でレンズシステムは完成すると思っていいと私は思います。

F値の広さが魅力の「大口径」の単焦点レンズ

大口径=F値が小さく絞りを開けれるレンズです。F1.4など「明るいレンズ」ですね。
一般的には本体とセットのキットレンズはズームなのでこれは購入しなくてはなりません。

APS-Cは約1.5倍の換算なので50㎜=75㎜の焦点距離になります。要はフルサイズより大きく撮れるんですね。
撮影するだろうなと思う被写体に応じて最適な大口径を購入するのをお勧めします。

  • APS-Cを使用している場合50㎜はスナップ撮影には少し遠かったりするので35㎜F1.8
  • 逆にポートレートなどを撮影する場合なら50㎜
  • 少し望遠単焦点が欲しいなと75㎜を購入した場合、
    100mm越えの単焦点になってしまうので注意が必要です

フルサイズを使用している方はそのままmm数を読めばOK

APS-Cの場合のみもう一つ付け足すと、シンデレラレンズを勧める方もいますが、これに関してはCanonとSONY以外は純正品のしっかりしたレンズを買うといいと思います。

Canonのシンデレラレンズこと撒き餌レンズは安いしフルサイズに装着もでき、フルサイズ移行時のレンズ資産にできます。SONYに関しては50㎜F1.4が3万円程度。
(シンデレラレンズ:価格帯が安めの単焦点レンズ。入門用として手に入れやすく、写りもセットレンズよりいいものが多い)

しかしNikonPENTAXなどはフルサイズ用のシンデレラはほぼないと言えるので、APS-C専用レンズになってしまいます。
シンデレラレンズはF1.8が多い為、結局はF1.4の明るいレンズを手に入れる場合選択肢が無いんですよね(2017/2月現在)

F値=明るさでもありますが、ボケ味を与えるためには必ず必要になります。
ゆくゆくフルサイズ移行を考えている方も少し奮発して明るい単焦点を購入するのをお勧めします。

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私の使っているF1.4 50mm 
Canonの歴史あるレンズですがこれはメインレンズの一つです 

大体の物を撮影できる広角ズーム・望遠ズーム

何が標準ズームなのか?
の定義が細かすぎるので何とも言えませんが、個人的には広角ズームと望遠ズームがあればいいのではないかと思っています。

最近のセットレンズは「18-250㎜」あたりをカバーしているのが多いのではないかと思います。
50㎜あたりの単焦点を持っている場合、ここの真ん中はあまり必要がないと思っているので、必然的にここより上か、ここより下かになっていきます。
もちろん単焦点いっぱい揃えてもいいのですが、今回はあくまでもレンズシステムの話。

  • 風景をひろーく撮りたいのであれば「12-18㎜」のような広角ズーム
  • 遠くの物を撮るために「70-200㎜」のような望遠ズーム
  • 写り方はモヤッとしますがもちろんキットレンズの「18-55㎜、55-250㎜」
  • 純正品の大三元・小三元は無理だとしてもそこそこの焦点域をカバーしてくれるサードレンズ

(大三元:広角・標準・望遠ズームの最高峰レンズ。ズームレンズは伸ばすとF値が大きく(暗く)なるが、伸ばしてもF値が変わらない凄いレンズ。もちろんお高い)

サードパーティーの「SIGMA」「TAMRON」などは純正にはない焦点距離をもつズームレンズが数多くあります。
いきなり大三元を買うリッチさんはまずレンズシステムの構築で迷う事も無いでしょうから除外!

望遠は人によっては全く使わないかもしれないので「28-150㎜」のように自分でうまく調整するのもあり。
「後から買い足すのが面倒だなー」「失敗したくないなー」なんて人はもうそのまま広角と望遠買っておけばOKです。
これに後で足す場合は標準ズームを買えば一応全焦点域カバーできますし、真ん中の焦点域は大体が撮影の基本である「足で稼げる」事が多いので。

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私は広角がTokinaの「11-16㎜」。残念ながらAPS-C専用なんですよね
APS機の場合拡大されるので、かなり焦点距離を下げないと広く撮れません
フルサイズ対応の広角レンズは18㎜などから始まるのが多い為、この選択肢です

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 望遠や便利ズームとして使ってるTAMRONの「28-300mm」フルサイズ対応です
望遠で撮影するものは個人的にはあまりないのですが、あると助かります
「28-150㎜」みたいな物でも人によっては問題ないかと
私の場合、単焦点と合わせて3本でほとんどストレスなく撮れちゃいますよ

等倍撮影が魅力のマクロレンズ

足で撮影距離を稼ぐ!といっても限界があります。
被写体との距離が近すぎる場合カメラはピントを合わせることができません。
たまに初心者の方で「望遠レンズで拡大すればいいじゃん!!」って方がいますが、これも実は大きく撮れません。
(説明すると難しい為今回は割愛します。一般的なレンズは等倍での撮影が出来ない為・最短撮影距離の問題)

望遠レンズは遠くのものを「引き寄せて」撮りマクロレンズは「拡大して」撮るのです。
小物を撮影したり、産まれたばかりの赤ちゃんを撮影するにはマクロレンズがおすすめです。
虫や細かい物を撮るには基本的に「マクロレンズ」でしか撮れません。

先ほどまでの「単焦点」「ズーム」はあくまで「焦点距離」などのカバー。
このマクロレンズは「焦点距離だけでは撮影できない物」をカバーするレンズです。

とはいえマクロレンズを購入するときに気をつけたいのがまた出てくる「焦点距離」「撮影倍率」のお話。
マクロレンズは単焦点のみで、焦点距離は3種類あります。
50㎜の「標準」90㎜の「中望遠」200㎜の「望遠」です。

次に見るのが「撮影倍率」。マクロレンズには「0.5倍」と「1倍(1:1、等倍)」というのがあります。
撮影倍率のイメージは「等倍の場合1円玉を撮影すればそのままの大きさでフィルム(イメージセンサー)に記録できる」ことです。0.5倍なら半分の大きさですね。
ちなみに一般的なレンズは「0.25倍」の撮影倍率で、マクロ機能が付いたズームレンズでも「0.4倍」ほどまでしかありません。これがさっき言った「望遠で大きく写すのは限界がある」理由の一つです。

  • 200㎜マクロで撮影倍率が0.5倍
  • 90㎜マクロで撮影倍率が1倍

この二つで撮影した物はそこまで大差がなくなったりします。
もちろん200mmの等倍マクロなんてのもありますが、普通にお高いです。
「近づいたら逃げてしまう虫の撮影」など望遠マクロはかなり用途が限られますので、一般的には中望遠の90㎜か、軽さと寄れる利点のある50㎜マクロあたりを購入するのがおすすめです。

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TAMRONの90㎜マクロ。ガンプラや金属・小さな商品などはこれで撮影することが多いです
左の40㎜はCanonの撒き餌レンズ 

まとめ

  • 標準単焦点の大口径レンズでボケと一眼レフの基本を味わえる
  • 多方面の焦点域はズームレンズでとりあえずカバー(広角・望遠)
  • マクロレンズは小さなものを撮るのに必要

これがあくまでも個人的に考えるレンズシステムの第一歩です。
4本で事足りると書きましたが、組み合わせや購入する機材によっては3本でも終わります。
(単焦点・便利ズーム・マクロ)

単焦点6本とか持つより絶対にお勧めですし、何よりも無駄にレンズが増えませんw
それに一眼レフ機材は全部持って移動するとなかなかの重さになるのでそれも避けれます。
(なんなんでしょうね?あのレンズの魔力。何匹か飼っているといつの間にか増えますw)

あくまでこれからレンズシステムを作るのにどうすればいいのか?なんて迷っている人に対しての意見なので、これが絶対的ではありません。
だいたいこの4つを持てばほぼ全ての撮影状況に対応できますし、自分の本当に必要なレンズが見えてきます。

  • 自分はここの焦点距離を凄く使うから、ズームじゃなく単焦点を買おう
  • 風景写真を多く撮るけど、夜間撮影が多いから広角の明るい通しレンズを買おう
  • 手持ちの望遠レンズでは野鳥が取れないから、本格的に超望遠を買おう

みたいな感じです。

一眼レフはコンデジやiPhoneなどに比べて高価で手間のかかるカメラです。
だからこその自由度の高さが魅力的なので、あなたも自分だけの理想的なレンズシステムを構築してください(*・ω・)ノ

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