思い出の品というのは長く使いたいものですよね。
私自身も大事に使用している物が摩耗・劣化してきた場合直せるものは直します。
業者にすぐ頼めると良いですが、物によっては修理してくれなかったりするんですよねぇ・・・。
今回依頼されたのは「ヒール」のかかと部分のゴムの交換です。
長年使っていたようで、まだ履きたいとのご要望から簡易的な修理です。
実際は大した作業ではないのですが、作業記録として残しておきます(*・ω・)ノ
靴のかかと交換
実物を見るまでどんな状態かわからなかったのですが、実物を見てみるとカカトの部分のゴム部分が削れて中の金属が露出している状態でした。
ヒール靴は一点荷重になるので仕方ない所ですね。
とりあえずの修理工程としては簡易的に
- ゴム部分を外す
- 凹みなどを含めてある程度研磨
- 新しいゴムを接着
- 乾燥後カカトの形に合わせて切断
- 塗装
確認してみると一体型のヒールではないので、交換で対応
ペンチ、スクレイパー、その他諸々を使って何とか取り外し
歪んでるし接着面までボコボコでした。長年履かれてたんですね
少し削りつつ平面を出していきます
とがりの出ている傷もここでついでに落としておきます
接着剤は何にしようか迷ったあげく、「粘着性の強い張り合わせできるゴム接着材」を選択
弱いイメージがありますが、しっかり接着するととんでもなく強くなります
一般の接着剤でもいいのですが別の素材を貼りあわせる、耐久性が欲しい場合はこっちのほうがいいです
セメント系のでもいいですがそれはもっと広い全面などのほうが向いています
接着する前に本当に一瞬だけゴム接着剤を熱します。気泡を抜く為です
新しい交換用のカカトを接着。ヒール自体の穴に少しきつめでハマるように穴とピンは調整済み
接着剤は気持ち多め。これは最後切り落として調整するので問題無し
しっかり乾燥させたら切断器具やヤスリなどでヒールの形に合わせて仕上げていきます
最後に塗装をして完成!
さいごに
ヒール部分からゴムを外すのが慣れないと意外に厳しいです。
専用工具があるととても便利ですが、そんなの靴屋じゃないともっていませんw
接着後のかかと部分の調整が難しいかもしれません。
実際は大きさがぴったりな交換用パーツがあると良いのですが、基本的にはそんなものはないですw
納品後はとても喜んでもらえたのでやっぱりこういう仕事は嬉しくなりますね!
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