んー?これ名称あっているんでしょうか??ググっても「フラワーランプ」やら「アンティークランプ」とか「ローズアームランプ」「ローズリーフランプ」とかランプはついているんですが、全部バラバラなんですよね。
販売店もいろいろ調べたのですが「アマノ」さんと「ギークルジャパン」さんという会社が販売しているっぽいけど、いまいちしっかりとした製品情報出てこないんですよね。
と、いうわけで今回持ち込まれたのはこちらのランプちゃん。
ひゅー!!!おっされー!!!
ちなみに上の写真は販売ページなどから拝借。
正直可愛い。コンセント方式のシンプルなテーブルライトですね。
仕様電球は口径E17の口金の25W球。一般流通の電球でよく使われている奴ですね。
少しオシャレなシャンデリア球などE17はいろんなところで見かける電球口金です。
この素晴らしい見た目をさらに魅力的にする機能が「3段階調光式タッチセンサー」
タッチするだけで点灯!触れるたびに明るさが変わる女子じゃなくてもカワ(・∀・)イイ!!を感じれること間違いなしのランプです!
そのタッチセンサーが壊れているらしいんですけどね
要するに電球が点かない
ランプとしての役目を果たしていない^^
おいおいおいおい。タッチセンサーいうてもこのどこを触れたら点くのかわからんランプスタンドなんて完全に私の守備範囲外やで。
とりあえず直せそうなら・・・??みたいな感じで許可を取って預かりました。
小学校の実験でやりませんでした?電池ボックスに単3いれて豆電球つなげる奴。
基本的にこういった家電類は仕組みとしては簡単。
- 「電気」
- 「コード(通電)」
- 「スイッチ(ON/OFF)」
- 「電球」
こういったライトはこれが基本というかこれだけで成り立っています。
細かいことをいえば整流・抵抗・制御みたいな難しいところもありますが、今のご時世だいたいソケットやらスイッチなんやらに全て組み込まれているので大体は簡単なはず。
問題は「タッチセンサー」ここの知識が私に無いんですよね。
最低限の知識しかないので「人体の静電気を金属プレートなどの帯電性部分で感じてスイッチを操作する」これぐらい。
しかしこのランプぱっと見は金属センサー部分が見当たらない。というか全部金属。
え?これどこかしら触れば点いたり消えたりしてしまうん??
正常な動作を確認したくても完品を見たことが無いのであきらめて分解に移行することに。
底面はガッツリとしたプラスチックの1枚板をハトメで留められている意地悪仕様。
まぁ、あとで何とかすればOKOKとゴリゴリ削り割ります。
中を確認すると
- 「本体土台に意味深に繋げられた金属プレート部分」
- 「各種配線ケーブル」
- 「ケーブルが入り込んで封鎖されているブラックボックス」
のシンプルな構造。
金属プレート部分からアース?のように配線が一本多く出ていたので、これが多分タッチセンサー。
金属プレートを介して本体どこでも触ってスイッチが反応する作りなんですね。なるほど。
配線ケーブルは「タッチセンサーケーブル(仮)」を除けば「ランプ1本につき2本のケーブル(+/-線)」「AC電源コンセントからのケーブル」とただの通常ランプと一緒ですね。
問題は全てのケーブルがまとまってガッツリ封がされている黒い箱。。。
このランプは「タッチセンサー」かつ「3段階調光」がついているので壊れているのは普通にここのスイッチ部分のはず。
ケーブルを見た感じ大きな破損も腐食もない。
気をつけながら金属プレート部分を内側から直で触っても電球はつかない。
・・・となるとスイッチが作動していないっぽいんですよね。
んー、仕方ない。これ開けないとしょうがないもんな・・・とブラックボックスをパキッと殻割り。
基盤を見た感じコンデンサや抵抗器ぐらいしか見当たらず、壊れていそうなのは「トライアック」と呼ばれる3端子スイッチ素子かな、、、と。
と、中身はこんな感じですね。この時は作業写真を撮っている暇がなくやっと使えそうな写真がw
トライアックを見たところ大きく壊れていたり、焼けていたりとは全くしていなかったのですが、故障箇所の特定のためまずはトライアックを外します。(赤く丸がついているところが外した場所です)
本当は通電テスターなんか持っていれば一発で故障箇所がわかるのですが、ないのだから仕方がない。
とりあえずしっちゃかめっちゃかにならないように綺麗に梱包して、ローズランプについていたトライアックと同型番の製品を注文。
1週間ほどで着弾!!ありがとう!秋月電子さん!
当時はアマゾンで品切れだったんですよね
新しいはんだごて買おうかな・・・でも電子工作はあまりやらないんだよな・・・
ブラックボックス開けた状態ではこのトライアックは箱に収まるように曲げられていました
細心の注意を払いながら同じように曲げて・・・
ボールを相手のゴールにシューッ!超!エキサイティンッ!
な感じでとりあえず仮止め
テスト点灯させるためにコンセントを挿して、恐る恐る本体金属部分に触ると・・・
ON→全灯→中灯→小灯→OFF
という順番でしっかりうごいてくれます
うっわー、正直直ると思わんかったよ。本当にトライアックだったんか。
付け焼刃でも中学生時代の電子工作好きが役に立つもんですね。
というわけでブラックBOXをある程度しっかり巻きなおして、底面を戻して納品終了!
本当はトライアック交換してもつかないだろうなー、と思っていたので配線を作り直して、スイッチ挟み込んで手動式に改造しようと思っていたんですよね。(依頼者さんに許可済み)
中間スイッチも簡単に作れるので
嬉しい誤算でサクッと直ってしまったのでパーツ余計なの購入しなくてよかったw
ローズアームランプがつかない!スイッチが反応しない!なんて困っている人がいたら「トライアック」を交換すれば自分で修理して直せるかも??
もちろん自己責任ですけどね!(*・ω・)ノ
依頼者さんはどうしてもこのフラワーランプを使いたかったそうだったので物凄く喜んでいてくれていて、修理したこっちも嬉しくなりました。
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