スマートフォン工作工具類レビュー

おいでませ!ミクロの世界!!Phoenix「高倍率携帯用ルーペ&スマホ用マイクロスコープ」レビュー

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顕微鏡って触ったことあります??
流石に知らない人はいないかなーなんて思いましたが、一応説明を。
物をめちゃくちゃ大きく見れるやつです。

これぐらい雑な方がわかりやすいよね!!
さて僕はミュージシャンのはずですがその他にも「パーツ制作」「プラモ製作代行」とか「アクセサリー修理」なんかもしていたりします。
いやー、手広く下手の横好きってやつですね。

基本的には肉眼で問題ないのですが「完全な鏡面加工」「極最小の電子パーツの確認」などでルーペが欲しい時がチラホラ。
適度に大きさが欲しい時は百均のルーペやハンドスコープなどを使用しています。
上記以外にも「工具の研ぎ具合」なんかも確認できるんですよね。高倍率のルーペだと。

普段使用している「リネンテスタールーぺ」あまり高倍率ではなく、あくまで補助としか使えません
外周が透明なので光が欲しい時はこんな感じで無理やり照明を当てて確認する事も

ただ最近昔より作業する幅が増えたせいか、なんだかんだ手持ちのルーペだけじゃ物足りないというか限界を感じるようになってきたんですよねぇ。
後付けタイプのスマホ用マクロレンズなんかもあれば作業記録用にデータを残しておくことも可能ですし、ブログ用に拡大写真を撮影する事も可能!!
…なのですがやはり手持ちの装備だけじゃきついな…。
一応百均などの後付けタイプのマクロレンズを購入したことが有りますが、微妙でしたね…。

なんて思っていたらギターアクセサリーだけの販売業者だと思っていた「Phoenix」さんがなんかいろいろ売っているじゃないですか。
ちらっと見たところなかなかお値段も安いですし、あれ??案外悪くない??
こういった専門器具5千~1万円だすか、廉価で乗り切るかだと思うんです。

流石にそこまでは出せないですし、とはいえ廉価のよくわからないAmazon魔境で探すのも面倒。
店頭で販売しているような廉価器具はそもそも手に入らない上に、どうせ質が悪い。
と、なるならハズレでもお値段手ごろで、Phoenixの商品保証ならまぁ良いだろう!!と思って2種類ほど購入!!

今日の紹介物は一気に2つやで!!桐生ちゃん!!

んー!この選択が吉と出るか!?凶と出るか!?
まぁとりあえず手持ちのルーペよりかはいいはずだから今日はそんなレビュー記事です( ˘•ω•˘ )

Phoenix「高倍率携帯用ルーペ」

Phoenixさんは購入時にお手紙と45日間の保証がついているのはお約束ですねぇ
今回はピックがついていません(当然)
サクッと開けていきましょう。シンプルな内容物ですね
ルーペは引き出して使うタイプ
レンズの種類は「30×」「60×」「90×」の3種類
画像下の赤丸部分が光るようになっています
引き出した状態の本体外観
今回は黒を購入しましたが他に「シルバー」の2色展開みたいです
ルーペ部分
右側のスライドスイッチにて使うライトを切り替えます
各種点灯ライト位置比較
ブラックライトのみ共用で使うのですが…ここは後述
30倍にはライトがついていませんが、覗きレンズ部分が大きいのでどちらを使用しても問題なし
電池は最初から付属されており、絶縁シートの類は入っていませんでした
一般的なLR44系列のボタン電池を3つですね
注意点ですが手前の1穴だけ「+が下側」に入れるタイプです
バッテリー部分を開ける場合はここのへこみにコインなどを入れてあけるタイプです
しかし!ここの凹み部分は「広く浅い」作りになっています
500円玉などの極力大きい硬化を使用して、押し込むようにこじるとあけやすいです

または「オープナー」などを使った方が安心かも。

実際に使用してみましょう!

まずは実験台となる古いiPhone。一番表面の凸凹や文字印刷を見るのに適していたから採用です!
サクッと一気に見てみましょう!
高倍率になればなるほどピントの合う位置が浅くなりますがこれはどのレンズでも一緒。
レンズ部分はガラスでは無いですが、別に問題なく見えます
90倍にすればiPhoneのアルミ削り出しの微細な表面まで視認する事ができました

高倍率ルーペになればなるほど覗き穴が小さくなりますが、私は特に困りません。
LED照明が強すぎる場合もありますが暗いよりマシですね。
引き出して使うと必ずライトがオンになってしまう所は少しだけ戻してあげると消えるのでそこで調整。

紐やストラップを通す穴なんかが有るともっといいかも??
とも思いましたが、胸ポケットや机に置いておく場合は特に問題ないような気もします。
本体は値段相応なプラスチックなので、ここが金属だと120点ですね!!

Phoenix「スマホ用マイクロスコープ」

箱は真っ赤でちょっとお祭りとかに売ってそうで案外好きですw
中身を出していくZOY!!
中身は本体+吸盤と説明書のみ。
吸盤ははさんであるだけなので取り外しましょう。使い方は後述
矢印のついているダイヤルを回して、対象物とのピントを合わせることができます
先ほどの携帯用ルーペとおなじくこちらも照明付き
照らすようの「LED」と「ブラックライト」です。スイッチの切り替えはスライド方式、OFFにもできるのが嬉しい
スマホ装着イメージ。ブラックライトは後述(2回目)
LEDライトの方はクリア板に埋め込まれているような仕組みなので、拡散します
これすごい。点での照明ではなく面での灯なので対象物が暗いという事はありません。ここは120点レベル
取り付けるときはこのように持って挟み込む方式です
バネの固さはまぁまぁの強さ。しっかり接着面には円形のスポンジがついている為、スマートフォンを傷めることはなさそうです
使用しているときにずれることも少ないので、シンプルながらも良いつくりですね
付属する吸盤はこのようにレンズから「対角」に取り付けて手放しでも観察・撮影がしやすい補助足です
これもなかなかシンプルですが案外ぐらつかないので、考えた人なかなか頭いいですね??

実際にマイクロスコープで撮影してみましょう!!

先ほどと同じくiPhone裏面を撮影してみましょう。LEDがしっかり光ってくれるため明るさには全く問題なし
倍率は90×との事ですがルーペの90×より大きく映る??実際はピント位置によるズレだとは思います
右下の緑色十字は普段やたらこのブログにでてくる「作業マット」です。細かな表面がしっかりみえますね
昨日のTwitterでみんなを恐怖のズンドコに落としたゲームキューブの天面部分の拡大
黒い部分なのですが、傷が入りすぎて曇っています。マイクロスコープ拡大するとこのようにびっしり傷が…
こちらは研磨後。先ほどと違い天井照明まで映り込んでいます
本気の鏡面仕上げをする場合はヤスリから始めるのですが、今回はテストみたいなものなのでコンパウンドを3段階のみ
マイクロスコープで先ほどと同じ位置を見てみると「大きな深い傷」以外は消えているのがわかりますね
こんな感じで僕にとって拡大確認できるツールはとっても重宝します
昔愛用していた「WOLFMAN BRS」のリング
先ほどから「平面」の物を撮影してばかりですが、ピント位置をずらせばしっかりとこうした「曲面」の物も問題なく撮影できます

正直ルーペと比べるとこちらの方が「面白い」
ルーペで気になる所を挙げていけば色々あるのですが、そもそも用途が違います。
作業時に細かい部分をサッと確認したいのであれはあれで正しいイメージです。

こちらの場合は「観察」「撮影」に特化しているので、それが有る程度ストレスなく撮影できるのはとても良いですね。
LED照明の位置に関して10回ぐらい言えるぐらいに120点。
高倍率レンズは光学式であれば暗くなりますし、この製品に使われている単レンズでは関係ないでしょうが撮影するという点では照明は必須だと思います。

ルーペと同じく本体がプラスチックではあるのですが、それを補う工夫がされており、観察に集中できる点「面白い」に繋がっていると思います。

唯一の大きなデメリット「レンズ内が小さい」事でしょうか?
コスト等諸々の面があるのでしょうが、レンズが小さい為どうしても撮影した写真が小さくなります。
これである程度大きい画像が撮れるのであれば2000円は出すよ!!

ブラックライトについて

さて、ルーペ・マイクロスコープ共ブラックライトが搭載されているのですが
残念ながらあまり実用的ではありません。

理由は色々あるのですが

  1. 光軸の位置がおかしい
    ルーペの場合は真ん中に搭載されており、ブラックライトの届く範囲が限られています
    特にマイクロスコープのほうは取り付けられている位置がおかしく、しっかり平面物に密着しての確認時はそもそも光が届きません
  2. 波長が400㎜に近い
    紙幣などに使われている特殊印刷の判別などには使えません
    これは以前のブラックライトレビューでもお話した通りです
ブラックライトについてのレビュー記事はこちらを読んでもらうとわかりやすいかもです

ルーペやマイクロスコープを使用する方の中には
「鉱物の観賞」
「紙幣や宝石の真贋判別」
「陶器などの破損部の修理履歴」

など専門的な用途で使おうとしている人もいると思います。
これに関してはあまり使い物にならないといった方が良いでしょう。

ただ「蛍光ペンで書いた文字のあぶり出し」「蛍光性をもつ生物観察」などでは問題なく使用できます。
要は「専門器具としては難しい」とだけわかっていれば問題ないかと思います。
まぁそもそも1000円程度でそこまでできる機材なんてあるわけないですしね…あったら買い占めるわ!!w

紙幣にブラックライトを照射した状態。特に両方とも反応は極微細で視認できないレベルでした
しかしみんな大好きハイメガ粒子ポテトはこの通り光ります!!!
あくまで長波長のブラックライトなので専門的な使用ができないだけで、しっかりブラックライトではあります

1,000円なら全然あり!手軽に使える!!

ルーペもマイクロスコープもなかなか悪くないじゃん!
ブラックライトは使いにくいとして、それ以外の基本性能は別に問題なし。
コスパ!だけ考えれば十分及第点では??

僕が気になった所としては

  • 高倍率携帯用ルーペ
    電池交換時の蓋の開けにくさ
    ・なにかしらLEDライトのON/OFFスイッチは欲しかった
    ・90×レンズは小さいので老眼の方など一部の人には厳しいか
  • スマホ用マイクロスコープ
    レンズが小さい

これぐらいですかね。
レンズが小さい=カメラで映せる範囲が狭くなる(ケラれ)所は少し残念。仕方ないんですけどね。

良い所としては
ルーペは「適度に厚さ・大きさがあり、覗きやすく滑りにくい」
マイクロスコープは「ピント調節機能、LEDが拡散してしっかり照らせる」
ここですね。
特にマイクロスコープのLED拡散は計算しているのかしていないのかわかりませんが素晴らしい。(3回目)

透明のプラスチックパーツにLEDの光が拡散し、良く照らしてくれます。
これスマホ用レンズカバーだと逆にデメリットになる部分なのですが、こういった顕微鏡ジャンルだと圧倒的なメリットです。
※拡散防止がされていないタイプのカバーはスマホレンズ周辺でフラッシュが拡散し、撮影時にハレーション(光輪)や白飛びを起こすものが多いのです。

このような顕微鏡類では「LEDつきます!」系アイテムが有るのですが、導光性を考えておらず上から照らすだけで影が落ちてしまい、結局視認性が良くならない!
なんてものは高額帯の製品でも見受けられます。

スマホ用としての分野ですが、個人的にはマイクロスコープは大当たり倍率も高いですしね。
これは案外子ども用の理科関連の観察など多岐に使えるスペックを持っているのでは??
シンプルにブログやHP、SNSなどでサッと撮影したい場合にも便利だと思います。

専門的な器具が欲しい方のニーズには合わないと思いますが、その場合はケンコーやしっかりしたメーカーの物を購入しましょう!!

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