さて、またまたまたWi-Fi&回線ネタです。
案外記事を書いてからアクセス数が多いので需要があるなと思いまして本日も書いていこうかと!
最初は「光回線」次に「自前ルーターの設置」ときて十分速いのですが、大体Wi-Fiルーターってそのままで使用している場合が多いと思います。
いうて私も設定するようになったのはここ数年の話。昔は脳死で設置して「はや~い^^」とか言っていましたから。
最近の製品は良い物が多いのでそのままでも十分速いですが、設定を見直すことで更に速くなったりもします。
設定を見直すと速くなる事もメリットではあるのですが、人によってはもう一つのメリットも。
それは「その場所特有の電波状況」です。
結構「評判良くてこのWi-Fiルーター購入しましたが全然速度が出ません。☆1つです」とか
「不良品。接続が不安定すぎて使えない。購入するな!☆1つ」なんてレビュー見かけません??
初期不良パターンも当然ありますが、それ…その場所特有の問題かもしれません。
細かい話は後述。
というわけで本日の記事は「Wi-Fiルーターの設定を見直して安定爆速Wi-Fiルーターを作ろうぜ!」的な専門記事です(/・ω・)/
今回設定を見直すWi-Fiルーター
今回設定を見直すルーターはBUFFALOの2機種です。
- WSR-5400AX6S/NMB
- WEX-1800AX4EA/N
以前レビュー記事を書いたものですね。
このままでもまぁまぁの速度が出てはいますが、設置しただけなのでしっかりと確認する事で更なる快適性を求めていきたいですね!!
「1800」の方は子機なので親機程の見直しはしませんが、必要に応じて親機と同じ設定を組んでいきます。
Wi-Fiルーターの安定高速設定方法
Wi-Fiルーターの設定は基本的にブラウザからのログインになります。
使用しているメーカーさんによりますが、safariやchromeなどのブラウザに数字を入力してログインします。
私の場合は「192.168.11.1」と入力してログインページへ
優先度・高
悪質サイトブロックをOFFにする
BUFFALOのルーターには「脅威ブロッカー」と呼ばれるセキュリティ機能がついています。
(情報漏洩ブロック・悪質サイトブロッカー等など)
購入した製品によるのですが、1年間無料パターンと最初から有料パターンがあります。
この機能はルーターの処理能力が落ちるため使わないのであればOFFにしましょう。
セキュリティOFFで大丈夫なの??
なんて疑問があるかもしれませんが、光回線のONU側で遮断されていたり、このルーター自体にファイアウォールが搭載されており、そもそもお金払わないと使えないフィルター装置なのでONにしてブロック機能が働いていないのに処理だけ重くなる最悪パターンも多いのでOFFにして大丈夫です。
実はチャットで問い合わせすると公式さんでさえ…。。。
脅威ブロックをオフにする方法ですが
- 「ネット脅威ブロッカー」をクリック
- 「セキュリティ基本設定」をクリック
- 「悪質サイトブロック・情報漏洩ブロック」の「使用する」チェックを外す
- 「設定ボタン」を押す
ボタンを押すと再起動されますので1分程度待ちます。
バンド帯域・チャンネルを調べる(どんなルーターでも効果有り)
これ!!さりげなく重要です!
チャンネルを調べることで大幅に速度などが改善します。
ここが最初に話した「その場所特有の電波状況」と呼ばれるものですね。
少し難しい話になりますがWi-Fiという物は「2.4Ghz」と「5Ghz」の2種類で現在は接続されています。
この「2.4・5Ghz」の各接続方式の中に更に「チャンネル」というものが存在しています。
- 2.4Ghz
1~14ch - 5Ghz
一般使用されている帯域(W52):36/40/44/48
DFS有り帯域(W53):52/56/60/64
DFS有り帯域(W56):100/104/108/112/116/~164
急激に難しくなりますが特に5Ghz帯域は選べるチャンネルが多いです。
ルーターを初期設定のままだと「36~48」の「W52チャンネル内」を自動で選択するようになっているはずです。
W53は気象衛星などのレーダーで使われており、W56は船舶レーダーなどで使われています。
さて、このチャンネルの話ですが、干渉している場合はWi-Fiの速度が不安定になったり、遅くなったりします。
Wi-Fiルーターを購入してそのまま設置している人が多い地域などは「W52」で接続している人が多く、これによって混線。結果的にWi-Fiの速度が全く出ないなんて事が考えられるわけですね。
ですので、自分の住んでいる地域のチャンネルを調べて、必要があればチャンネルを変更する事でWi-Fiルーター本来の速度を出していこう!というお話です。
チャンネルの調べ方ですがアプリを使用して調べます。
使用するソフトは「Wi-Fiアナライザー」というものです。
残念ながらiPhone・iPad等では使えません。
Windowsパソコンかandroidスマートフォンのみになります。
ダウンロードが終わったら起動してそのまま見るだけの簡単仕様になっています。
今回私はandroid携帯での確認をしました。
wifiアナライザーを見ることで近隣の電波を可視化できるわけですね。
「光回線で良いルーター購入したのに速度が出ない!!不良品だ!!」
なんて原因は実はこうした電波干渉かもしれません。
アナライザーで確認して近くに大量のルーターがあれば低速になっても当然ですね。
「5Ghz」は家庭内の電子機器や家電と電波が被らないため「電波干渉を受けない!!」なんてのがメリットだったのですが、現代はこうした他の家のルーター機器が増えたため電波干渉をしまくるなんて問題が出てきているんですよね。
バンド帯域・チャンネルを設定する
さて、チャンネルを確認したら設定方法です。
周りにガッツリと電波干渉しないなら特に変更はいりません。
先ほどの私の例であれば「2.4Ghz帯域」は変更無しで大丈夫ですね。
しかし5Ghz帯域はガッツリと干渉しているのでチャンネルを変えていきたいと思います。
- 「無線設定」をクリック
- 「5Ghz」or「2.4Ghz」の設定したい方をクリック
- 「無線チャンネル」をクリック
- 初期設定は”自動”になっているので固定したいチャンネルを選択
- 最後に「設定」をクリック
チャンネルを変更するデメリット
さて、ここだけみるとチャンネル変更した方が絶対良いじゃん!となるのですが一概にそうとは言えません。
52~64までのW53チャンネルと100から164までのW56チャンネルは「DFS」という機能制限がついています。
DFS有りとは??
W53やW56は観測・気象・船舶・航空レーダーなどに使われているチャンネルです。
当然これらの機器に影響が出てしまうのを避けるためにWi-Fiルーターなどの一般使用をする場合は制限がかかるようになっています。
W53・W56は使用前に1分間の検知が行われて、その時に外部レーダーを感知した場合は自動的に他のチャンネルに移行しまた1分間の検知が行われます。
たとえば沿岸部に住んでいる場合は船舶レーダーが頻繁にぶつかると思うのでW56が頻繁に干渉し、1分間の接続チェック→また被った為チャンネル変更し…とエンドレスで無線が使えない状態があるかもしれません。
近くに観測所なんかがあればW53帯域が同じようにDFSで接続不能になるかもしれません。
住んでいる地域によっては「チャンネル変更せず、干渉していてもW52を使用していくのが良い」パターンもあるのでここは注意点ですね。
倍速モードをONにする
チャンネルボンディングと呼ばれている機能ですね。
BUFFALOのルーターの場合は「倍速モード」という名称です。
倍速モードはチャンネル周波数を増幅しデータの送受信量を向上させる機能です。
デメリットは電波干渉がおきやすい事です。
もし先ほどのチャンネル固定や元々電波干渉が無いのであれば使用した方が良いです。
- 「無線設定」をクリック
- 「2.4Ghz」or「5Ghz」の設定したい方をクリック
- 「倍速モード」をクリック
- 好きな周波数を選んで問題なければ「設定」をクリック
マルチキャストレートを設定する
マルチキャスト伝送速度と呼ばれているものです。
BUFFALOの場合は「Multicast Rate」という名称です。
先ほどのボンディングと似ていますが、こちらはデータの送受信量をどれくらいにするかという総量を決めるイメージです。
理論上は「倍速モード」でデータの道幅を増やして、「マルチキャスト」で大量のデータを送り込めるので爆速になるはずです。
マルチキャストレートのデメリットは「電波飛距離の低下」が挙げられます。
数値を大きくすればするほどデータが増えて速くなりますが、Wi-Fi電波が遠くに飛ばなくなります。
室内でWi-Fiルーターから離れて使うことが多いのであればあまり数値を上げない方が良いです。
逆にWi-Fiルーターの近くでしか使わないなら数値を上げてもデメリットは少ないです。
とはいえあまり上げすぎると不安定になったりもするので「9Mbps」以上「36Mbps」以下あたりが良いと思います
優先度・低
送信出力・ビームフォーミング等をONにしておく
初期設定のままで問題ないはずですが、ついでなので確認しておきたい部分がこちら。
- 送信出力
Wi-Fiルーターの送信出力です。これが下がっていれば飛距離や速度が落ちます
出力を下げてあえて本体に熱が発生させないようにする特殊な使い方も - ビームフォーミング
Wi-Fi機器がスマホを狙って電波を飛ばす機能です
受信するスマホがビームフォーミング非対応だと意味が無いので、その場合はOFFにしても良いと思います
※ビームフォーミング「EX」は子機が対応していなくても動作します - MU-MIMO
複数の端末で通信をしても速度低下がおきない機能です
しかしこちらもMU-MIMO非対応のパソコンやスマート家電、スマホの場合は意味がありません
必要が無ければOFFに - 802.11nプロテクション
11n(Wi-Fi4)機器を使用している場合はONにしてもOK
少し改善されます。自分の使用しているスマホやパソコンが古くないならOFFのままでOK
というか11nで接続する機器が無いのであれば意味がありません
接待方法は同じく設定画面から「無線設定」の「2.4Ghz」or「5Ghz」から
スヌーピング機能をOFFにする
スヌーピングとは不要なマルチキャストパケットを抑制し帯域負担を下げる…機能ですがiPhoneや無線でのプリンターなどを使用している家庭ではOFFにした方が良いです。
「Snooping機能」のせいでパケ詰まりのようなカクカクとしたネット回線の一瞬の止まりなどがおきる場合があります。
- 「無線設定」をクリック
- 「マルチキャスト制御」をクリック
- 「Snooping機能」のチェックを外す
- 「設定」を押す
設定を見直したらどれくらい早くなるのか??
ココが一番気になりますよね!!まずは初期設定状態の平均速度を紹介します。
親機は初期設定状態でもかなり速いです。
Wi-Fi子機は69Mbpsと光回線の速度としては遅めですが、メッシュWi-Fiなので仕方のない所か。
さて今回の記事での設定変更ですが私の環境ではこのように変更しました。
- ネット脅威ブロッカー:OFF
- 2.4Ghzチャンネル固定:自動
- 5Ghzチャンネル固定:116
- 倍速モード:160MHz(4倍帯域)
- マルチキャストレート:12Mbps
- 送信出力:100%
- 11nプロテクション:OFF
- ビームフォーミングEX:ON
- MU-MIMO:ON
- スヌーピング機能:OFF
親機は微々たるものですが、子機はかなり違います
と、このような結果に。何回か計測しましたが大体の平均値はこれぐらいです。
- WSR-5400AX6S/NMB:830Mbps→990Mbps
- WEX-1800AX4EA/N:69Mbps→120Mbps
なぜか5400の方はアップロード速度が落ちてしまいましたが、スマホなので大きな問題は無し。
1800側もアップロード速度は変わりませんでした。
数値的な見え方はこんな感じなのですが、体感は結構違います。
サイトを開くと初期設定時よりサッと読み込んでくれるようになります。
しっかりと動画等が撮影出来れば良かったのですがなかなか難しい…
多分ですが余計な機能のOFFや設定の適切化によってWi-Fiルータの反応速度が変わったのが大きな要因なのかもしれません。
あくまで体感的な感想ですが、ネット脅威ブロッカーはOFFにした方が明らかに反応速度が速いです。
BUFFALOのルーターのレビューの時も話しましたが、昨今はテレワークなどの影響でWi-Fi機器が物凄く増えたように感じます。
人口が多い住宅地なんかでは物凄い電波混線をしているのではないでしょうか??
一昔前はここまで細かい設定なんかせずに十分な速度が出ましたが、ここ2年程度で大分インターネット環境って変わったと思うんですよね。
ルーターのレビューなんかを見ているとこうした設定をせずに低評価をつけている事も有るんだろうな…
少し難しい設定が多い記事でしたが、光回線かつしっかりとしたルーターを使用しているのに速度が出ないなんて悩んでいる方は一度こうしたWi-Fiルーターの設定見直しをすると良いかもしれません(/・ω・)/
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