ここ最近の冷え込みが心折れるぐらいに寒いですね。
今年もあと半月。来週にはクリスマス。
リア充は爆発しろ
おっと、本題からそれました。今年は11月に都内で積雪が観測され、電車の運行状況とにらめっこしたりしませんでしたか??
都内の交通は雪が降るとすぐに全滅します。
ん?あれ?でもドラマや映画のシーンでは雪国を元気に走る電車を見たことがあるような・・・?
そうなんです。雪国では都内なんかの比じゃないぐらい雪が降っても電車は運行します。
なぜなのか??今日はあなたのそんな疑問を解決しちゃいますよ!!
首都圏の電車が動かなくなる理由
- 線路のポイント切り替えができなくなるから
雪による凍結により線路のポイント切り替え器が凍結。
凍結することにより、切り替えができず、凍結以外にも雪が詰まって切り替えられなかったりする事もあります。
この「ポイント不転換」が起きると、伏線や線路が多い都心部の電車はそれだけでほぼ運行不可能となります。
- ダイヤの乱れによる運休の連鎖
都心部には他線に乗り入れる「総武線」や「湘南新宿ライン」のように多くの電車が行き交います。
上記のポイント不転換で速度を落とせばダイヤの乱れ、大きく乱れればダイヤを組むことは不可能。
線路の途中で立ち往生している電車も徐々に増え、更に雪が積もれば走れません。
こうして運休、運休、運休・・・とどんどん運休の連鎖が始まるわけです。
- レールの融雪装備が無い為
ポイント以外にも線路が埋まるほど雪が積もれば脱線の危険性が増します。
都心部の線路や電車本体には融雪装備は多く装備されていない為、結果速度を落とさざるえません。
- ラッセル車がいないため
東京ではラッセル車がいません。ラッセル車とは豪雪地方などに配備されている「ゆきかき専用の機関車」です。
雪をかき分けるためのブレード、排雪用のウィングなどを装備しており、線路の両側、または片側に排雪をしていきます。
ラッセル車が走るだけで除雪はかなりの効果を出すのですが、ラッセル車を運行させるには条件がいくつかありそれを都内で運行させるわけにはいかないのです。
ラッセル車の基本構造は「一定速度で雪を押し出す」ので都内で運行させる場合危険なのです。
線路と民家の距離が少ない場合壁や建物に損害を出す可能性も高いですし、高架の場合は高い所から雪を落下させてしまいます。
大量の雪が都心部の高架線路上から降ってくる・・・。歩行者の事故になる事が簡単に予測できますね。
その結果、都心の鉄道会社はラッセル車を所持しているところはありません。
雪国の電車装備
- スノープロウ
雪に乗り上げたり、電車床下の機械部に雪が入らないようにする雪よけ装置。
その他にも電車のモーターを凍りつかせずに温める装置や、雪の重みで上がらなくなるパンタグラフに対しての装備もあります
- ポイント融雪装置
- 電気融雪装置
- 散水消雪装置
- 圧縮空気排雪装置
ポイント切り替え用の装置の凍結を防ぐ設備類です。
電熱方式、水をかけ続ける方式、エアガンで雪を吹き飛ばす方式と場所や用途によって設置されています。
- ラッセル車・ササラ電車等の除雪専用車両
ササラ電車は北海道にある除雪専用車で回転式の箒のようなもので線路上の雪を吹き飛ばします。
なぜ東京では除雪装置を設置・配備しないのか?
とても単純な事なのですが豪雪地帯に比べると都心部の大雪はとても稀な事です。
莫大な予算を使用してまで除雪・融雪関係の設備を投資する事は難しいからです。
もしこれらの設備を都心部で行った場合、雪が降っていようがいなかろうが運賃の値上げは避けられません。
都心部鉄道各会社は全く雪に対して対策をしていないのではなく、値上げにならないようになんとか工夫をしながら都心部ならではの最低限の対策はしてくれています。(カンテラや手作業での除雪)
まとめ
- 都心部の電車が止まる原因は主にポイント切り替え不能から始まる連鎖型
- 融雪・除雪装置などの技術はあるが費用や立地の問題で難しい
- 雪国の電車や線路は装備が万全な為止まらず、ラッセル車も走る
雑にまとめてみるとこんなところでしょうか??
雪の日にはダイヤが乱れるのはわかりきっていることなので、外れるかもしれない予報でも企業や学校側が早めに休暇としてくれるとありがたいですし、毎回混乱は起きないのですが、難しいですよね。。。
来年の厳冬期はいったい積もるほどの雪が降るのでしょうか・・・?
雪自体は僕自身大好きなので、遊べる程度に雪が降って、適度に積もってほしいものです(*・ω・)ノ
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