近所にあったりしますか?竹林。
ファミレスの椅子や販売しているザル、民芸品。今が旬のタケノコなど身の回りに竹関連の物ってとても多いです。
草・・・でもないし、木・・・でもないし、竹ってどっちの分類なんだ?
かの有名な「竹博士」こと「上田弘一郎」さんによると「竹は木の様で木でなく、草の様で草でなく、竹は竹だ!」との名言も残しています(実話)
世にも珍しい「竹の花」や「竹の種」なんかも存在している竹。
今回はそんな竹のお話です(*・ω・)ノ
伊豆・修善寺温泉近くの竹林の小路なんかもすてきです
竹とは?
イネ科に分類される常緑性・多年生植物です。
全世界に1200種類、日本には600種類あると言われています。
日本で素材として使われていた歴史がとても長く縄文時代の遺跡から竹製品が出土していたりと日本人にとても身近な素材です。
増殖方法は基本的に「無性生殖」で増えますので、根から増えていきます。(地下茎)
根っこがあればガンガン増える。竹を植えるとその一帯は竹に覆われていきます。
同じ根っこからタケノコが生え、また竹に成長していく。
根っこが同じなので、竹林一帯はいうなれば「クローン」の集合体です。
竹が病気になって一本が枯れると、他の竹も同じく感染し枯れてしまったりします。
寿命は種類によって違いますが地上に生えている竹は平均10~20年ほど。
地下の根っこは関係なく、そのまま新しいタケノコを生み出し続けます。
しかし、何十年かに一回ごくまれに珍しい「竹の花」を咲かせ、種を作り、根っこごと枯れてしまいます。
もちろん根っこ自体が枯れてしまうので、その竹林一帯の竹は全て枯れてしまいます。
竹の花の周期は60~120年ほどで一斉開花すると言われています。
マダケに関しては昭和40年頃に開花記録があるので、次は2090年に開花の予想がされています。
竹と笹
これ、私小さい頃に勘違いしていましたが、「竹の葉っぱが笹!!」だと思ってましたw
ありますよね、小さい頃の勘違い。
さて、竹と笹の違いなのですがこれを簡単にまとめると・・・
- 成長後の大きさで判別
大型の物は竹、小型の物は笹 - 葉っぱで判別
格子状に葉脈があるのが竹、縦にのみ葉脈があるのが笹 - 外皮で判別
タケノコについている茶色い葉がありますよね?
あれが成長後落ちてなくなるのが竹、無くならないのが笹
こんな感じで判別します。
実は「バンブー」と呼ばれる竹の仲間もいるのですが、こちらは「根っこが独立」していたりと少し特殊です。
竹を英語で言うと「Bamboo(バンブー)」なのですが、日本の竹を厳密に分ける場合は「Take」と訳されるそうです。
いろんなものに使われている竹製品
竹でできたものは多種多様に日本に存在しています。
一般的な竹を素材として使うために成長してから3年以上たった竹を使います。
伐採時期は秋・冬が多く、冬季には竹の成長が緩やかかつ、水分が少なくなるからです。
その後使用用途によりますが自然乾燥や熱を加えたり、油分を抜く処理などを経て様々な竹製品へと姿を変えていきます。
竹素材を使った民芸品としても歴史が長く、竹を編んで作る「編組」技法。
編み方にも「菱目」「六ッ目」「亀甲」など様々な編み方でカゴやバッグなどが作られます。
その他にも
- 竹刀
- 和楽器類
- 釣竿
- 傘や提灯の骨
- タルの”タガ”
- 耳かきやしゃもじなどの日用品
などなど竹でできた製品は身の回りにとても溢れています。
まとめ
- 竹はイネ科の植物で種類は全世界で1200種ほど
- 地下茎で地上の竹は繋がっており、生える時は地下茎から(無性生殖)
- 何十年かに一度花を咲かせ、種を作り、一斉に枯れる
- 竹と笹の違いは「外皮」「大きさ」「葉っぱの葉脈」
- 日本では身の回りに竹製品が溢れている
実際問題いまだに完全な解明ができていない「竹」。
なんだか色んな意味で不思議な点が多い竹ですが、だからこそ魅力があります。
現代では竹に代わる素材が多いため竹林の有効活用ができず、放置され問題になっていたりと竹が重要では無くなってきています。
竹を愛でよ。
なんて事は思っていませんが、たまには竹の偉大さを頭の隅っこ1㎝程にとどめて、どこかで竹を見たら「あれに花が咲くんだー」ぐらいに思ってくれると嬉しいです(*・ω・)ノ
style=”display:block”
data-ad-client=”ca-pub-4245585820281867″
data-ad-slot=”1045174363″
data-ad-format=”auto”>
コメント