ゲーム周辺機器メーカーの雄!!だと個人的に思っている「HORI」社。
ライセンス公式品が結構発売されているので一昔前より認知度上がっている気がします。
(3DS時代にはかなりお世話になりました!)
知り合いから突然「直せます??」との依頼。それがHORIコンだとのこと。
うーん、見てみないとわからん!!とのことで写真を確認したら、本体と接続部からバッキリ折れています。
壊れてしまった理由は特に聞きませんでしたが、まぁ何かしらの負荷がかかったのでしょう。
日時を合わせて壊れたパーツを回収し、修理に取り掛かることにしました。
というわけで今回は壊れてしまった「グリップコントローラー for Nintendo Switch」のお話です。
Nintendo Switch用HORI製 グリップコントローラー 修理手順
まずは破損部を確認していきます
写真を撮り忘れてしまったのですが預かった状態だと折れた基部がSwitch本体から外せない状態でした
基部ロック機構のツメが本体に止まっていたからですね。とりあえず外して本体は返却します
けっこうバッキリいっていますねぇ・・・これ直せるの・・・?
と、思いましたがとりあえずリボンケーブルは大きい損傷も無く、なんとかなりそうです
問題は基部の折れた部分とコントローラー部分の接続です
どう直していくのか?
リボンケーブルが生きていればそのまま特に大きな問題なく使えますが、このケーブルが死んでいた場合基盤やコネクタ、ケーブル自体を交換しないといけないので新しいのを購入した方がよさそう。
とりあえず真っ先にケーブル類の故障ではないかを判断して、電装系が故障していた場合は他のSwitch修理パーツから持ってこれるかどうかを考えていく感じにしましょうかね。
とりあえず大きい問題は基部とコントローラー部分の折れです。
疲労で折れたのではなく、負荷による破損ですね。
経験上の話ですがこういったクリア系統のプラスチックは少しもろいので接着剤だけでもまたぽっきりいったりします。
電装系が生きていてもまた折れてしまっては意味が無いので、それをどう補修するか?が課題ですかね。
まずは分解!!純正品と違って星型ネジや三角の特殊ネジではなく一般的な+ネジでとまっていました
サクッとプラスドライバーで分解、殻割り!
特殊ツメやハメごろしもなかったので分割楽ちんですね!!
さてコントローラーの心臓部ともいえる電装系を調べていきます
今回破損して外れた部分はここです。幸いにも大きな破損などはなさそう
たまたまなんでしょうが折れた時にケーブルがすっぽ抜けただけで済んだようです
リボンケーブルが接続されるコネクタ部分はラッチ方式で固定されるタイプです
3DSあたりから内部のケーブルはこういった接続方式でとまっている印象です
ケーブルを接続するためにコネクタ後方部の灰色のラッチを引き上げます
ケーブルを平行に奥まで挿し込んでからラッチを下げます
接続はこれで完了!!わかっていると簡単なのですが、機械系ってコネクタの種類が何個も存在しているので知らないと大変です。。。
とりあえずこの状態で手持ちのSwitchに接続してみて動くかテストしていきます
・・・とここの動画は撮り忘れましたw
動作チェックは問題なく動いたのでOK!一度コネクタを外して基部の修理に入ります
接続基部の修理
ハード面の修理ですが、このようにバッキリ折れている模様
白化しているのでもげているという感じですね
基部側にコントローラーパーツが持っていかれています
本来であればネジ止めで固定しているみたいなのでネジを外したいところなのですが、多分ネジを外すと弱くなりそう…。
ケーブル接続の邪魔にもならないのは確認済なのでこのまま接着していきます
プラモデルの補修のように真鍮線をいれたりして補強をしたかったのですが、穴はあけられません
折れた基部パーツは接地面が広く、電子基板やボタンなどと干渉もしないのでガッチガチに固めていく方針を取ることに
- 石灰を混ぜた充填剤
- 光硬化ジェル
- 接着剤
以上3段仕様!!これだけ入れておけばきっとガチガチに仕上がります!
本当はもうコントローラーの接地面全てを固着しようかとも思いましたが、ガチガチにしすぎると捻じれに弱くなり壊れやすくなると思ったので今回は少な目で
接着後しばらく乾燥させて強度チェック。問題なさそうです
くみ上げ前にコントローラーあるある溝の汚れが気になったので清掃できるところは清掃していきます
あとは先ほどのリボンケーブルを基盤部に接続し、ネジ止めをしていけば終了!
修理完了!!動く・・・??
見た目は全く問題なく仕上がりました!
とはいえ大事なのはコントローラーとして使えるか
ドキドキしながらSwitchに取り付けていきます…。
なおった!!さすが私!!
というわけで問題なく動作チェックも終了!!お疲れさまでした!
ですが・・・
Switch本体からの取り外し用ボタンが無いんですよね…。
これは受け取り確認した時には気づいていたのですがボタンは無くしてしまったようです
新造できれば作ろうかな?とも思ったのですが、スプリングや大きさ、逆に設置不良などで余計外せなくなる可能性なども考え今回は触らないで終了しました。
取り外し時はつまようじやボールペンなどの先の尖った物で押し込みながら外す方式です。
とはいえ一応直ったわけですし上出来のはず!!
受け渡して問題なく遊べたようで依頼者さんも喜んでました!やったね!!
今回の修理は当然の如く自己責任になりますのでご了承ください。
ケーブルが破損していなかったのが幸いでしたね、、、
あまり同じ状態の方は少ないと思いますが、もし同じ破損で困っていれば参考にしてください!
それにしてもテスト時に思いましたがこのHORIコングリップ性が物凄く良いし、分厚いから使いやすい…
私も買おうかな…??とはいえ携帯モードではあまり遊ばないのですが…w
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