私の配信やTwitterを観てくれている方にはもうご存知な方が多いと思いますが…。
新しいマイクを購入しました。
その名もLEWITTのLCT 540Subzero。
あまり聞き馴染みが無い人が多いのではないでしょうか??
私もそうでしたwww
細かい話は後ほどするとして、なぜ新しいマイクを購入したのか??
そんなん欲しいからだよ!!
…というのは冗談として単純に配信の音質向上をしたかったからです。
マイクを選別し、どうして購入に至ったのか??なんて話はこの記事の後半にゴリゴリに書いていっているので下記目次から読み進めても良し!
開封した新マイクちゃんの美しい姿を見ていきたい方はのんびり読み進めても良し!!
私の新しい相棒「LEWITT LCT540 Subzero」ちゃんの濃いレビュー記事の始まりです(/・ω・)/
LEWITT LCT540S Subzero
開封の儀
感動したのは蓋のフチにはしっかりとゴムの返し?みたいなものが入っている為、湿気が入らないようなしっかりとした作りになっています
マイクケース内は裏起毛のふさふさとした内張りが施されています
高級感とはまさにこの事だと思います。この時点で所有欲が満たされてヤバい
LCT540S 本体
網目のグリル部分から見える金色の1インチラージダイヤフラムが美しい…
塗装は黒の焼き付け塗装に蛍光グリーンのLEWITTマークが光ります
私緑色ってそれほど好きじゃないのですが、これはカッコいいですね
クリップ(音声の過大入力)があると赤色に光ったり、緑色で状況を知らせてくれたりと、視認性が良いように作られています
両サイドにはボタン類が何もなくシンプルにまとめられています
天面のグリルからはダイヤフラムがチラッと見えるのがまたセクシー
LCT540S 付属品
各種紙面には海外向け説明や簡易的な手順書も付属しています
マイクケースの中には「LEWITTステッカー」が2枚付属していましたw
プラスチック製ですがなかなかしっかりとしたマウントです
LCT540Sは普通のマイクと違い長方形なので専用マウントでないと保持が難しいですね
金属製って安心感があるのですが重量も増えるのでこれはこれで良いのかもしれません
マジックテープ方式のマイクケーブルなどをまとめられるバンドとゴムバンド
ゴムバンド…何に使うんですかね??
スポンジ製のかぶせるガードとパンチメタルのしっかりとしたポップガードです
メタルの方はしっかりと2層式になっており作りがしっかりしています
各種装着
ショックマウント取り付け時は底面のネジを緩めて、取り付け後締めるタイプです
ゴムを含めた上下の動き、揺れの吸収はかなりしっかりしています
特に珍しい事は無いですねwそのままかぶせるだけなので
フィット感はしっかりしています。きつすぎず、緩すぎずちょうどいいように思えます
これ地味に感動しました。専用マウントに上から「カポッ」と乗せるだけで取り付けが完了します
接続部にマグネットが仕込んでおり、軽く乗せるだけで「スチャッ」と小気味いい音で取り付けができます
磁石の強さも強すぎず、弱すぎず。取り外したい場合もサッと外せます。当然ひっくり返しても落ちない磁力です
私は配信などの都合上、上から逆さまに吊るして使用しています
見た目が良いマイクってそれだけでテンションが上がりますね…。。。
八神秀人のマイク遍歴(配信)
私の配信上でのマイク遍歴は…
- MarantzPro M4U
USB方式 ダイナミックマイクロフォン - MarantzPro MPM-4000UJ
USB方式 コンデンサーマイクロフォン - YAMAHA AG06MK2+MarntzPro MPM-1000J
配信用ミキサー+XLRケーブル方式 コンデンサーマイクロフォン
と、こんな感じです。USB方式から始めて最近はミキサーに変更し、とりあえず手持ちの安物コンデンサーマイクロフォンを使用していました。
MPM4000より当然音質が良いのですが、MPM1000では流石に満足出来なくなってきたんですよね…w
そもそもMPM1000ちゃんは随分昔に購入してデットストックのようなものでしたのであくまでその場繋ぎ。
新しいマイクは適度に貯金がたまったら購入しよう!!と思って購入した次第です。
マイクは音質の良さも重要ですが、利便性や用途によって選択するのも大事ですね。
今まで使用してきたマイクや機材などのレビューはこちらなどをご覧ください↓
LCT540Sを選んだ理由
さて、貯金が少しできたのでそろそろ新しいマイク導入するー??となったのですが、コンデンサーマイクって結構な種類あるんですよね。
メーカー、価格、ダイヤフラムの種類等を加味すると結構キリがありません。
一番最初は3万円辺りまでを予算感として挙げていました。
- AudioTechnica AT4040
ド定番!!とりあえず迷ったらコレ!ってぐらいに安心感があるマイクです - AKG C214
アーカーゲーの定番マイクの1本です
AT4040の原音忠実(フラット)に比べてこちらは高音域に色付けが強い「AKGサウンド」と呼ばれる個性の強いマイクです。 - sE Electronics sE2200
リフレクションフィルター等では目にするメーカーですが、あまり日本では馴染みが深くない「sE社」
この機種はツインダイヤフラム搭載というこの価格帯のマイクでは珍しい機種です。ちなみにポップガード付き。凄いわね??
の3機種です。
この他にも「RODE NT1」や「Logicool BlueBird」など予算3万円前後のマイクは種類がありますが、私の中だと上記3機種あたりが候補でした。
それなのになぜ8万円レベルのマイクを購入してしまったんやwww
理由①:Twitterでのアンケート
なぜ音質向上したいのか??私の場合は配信を中心とした聞きやすさが目的でした。
そもそも音質向上なんて実際問題自己満足なんですよね。
私の配信に来ている方が満足する音質を目指したい。ということでアンケートを取ってみたわけで
と、アンケートの結果はこんな感じ。
配信を聴く場合、リスナー側の再生環境によって大きく左右されます。
極論100万円の超高音質設備を使用しても、聞く側が10年前のスマホのスピーカーなんかで聴いていた場合大して意味がありません。
これは音楽業界におけるミキシング加工などにも言えますよね。
私の配信を聴いてくれる人でアンケートを取ってみて、この結果によっては購入するマイクを変えようかなー、と思ったわけですね。
あまりにも5000円マイクで十分!!なんて人が多ければそれはそれで新マイク導入を見送る事も考えようかとも。
そもそもリスナーさんに還元するイメージで音質を上げたかったので。
そして結果がこんな感じです。
5万円台が過半数を超えています。マジかwww
この投票結果には色々な期待が入っていると思うんですよねぇ。
私の予測としては「そのまま」と「3万」で割れると思ったのですが、こういったアンケートって大事ですね。
皆さん!投票ありがとうございます!
このアンケート結果を踏まえて予算を上げてみようか??となったわけです。
理由②:中途半端に行くならガチのマイク
さて予算感を上げていくと先ほどの3機種より良いマイクを購入できます。
しかしここで問題が発生。
情報が古かったので昨今のマイクの値上がりを加味しておくことを忘れていました。
世界的な半導体不足や、輸入コストの上昇・円安の影響ですね(2022年6月現在)
アンケートを取った時の5万円台のマイク類は現在7~8万円程度まで値上がりしています(真顔
まぁそれは仕方ないよね!!と思い、とりあえず上位機種系統のマイクをピックアップしました。
- AudioTechnica AT4050
AT4040の上位機種。2枚のダイヤフラム(デュアル)を使用した高音質モデル。指向性も切り替え可能 - AKG C414 XLS
C314の上位機種。こちらもツインダイヤフラム
「C314」も良いかなーと思いましたがそこに行くなら指向性切り替え可能かつ上位機種であるこちらを選択したいですね
C214の上位機種である「C414 XLⅡ」も良いチョイスなのですが10万超えるので今回は保留。 - LEWITT LCT540 Subzero
今回購入したマイク。ルイットはAKGから独立した職人が立ち上げた会社のようです
私はあまり馴染みが無く、海外の評判が良かったのでとりあえずのピックアップ
公式の情報が少なく、シングルダイヤフラムのはずです。
ここらへんの価格帯になるとマイク自体に機能が増えるものが多いです。
中価格帯にもついているものはありますが、大体は「指向性切り替え」「Pad機能(音圧減少)」「ハイパスフィルター(ローカット)」あたりですね。
指向性とは「音を拾う方向」音圧減少は「マイクが拾う音の減少」ローカットは「低域の周波数を切る」事です。
どうせ購入するならケチらずガチマイク!!という目線でピックアップしたのですが、マイク沼は果てしないです。
そもそも10万で安いレベル。予算的な問題でここら辺選んだの??という声も聞こえそうですが、実はそれだけではありません。
実際問題10万円を超えるマイクになると「オーディオインターフェイス」等も高価格帯に切り替えないと意味が無いからです。
エンジン凄いのにタイヤがダメな車!なんてのはエンジン性能が活かせません。
配信ではAG06MK2を使用している為、この価格帯のマイク辺りが今の機材での個人的な限界性能だと判断。
一応音楽制作のために所持しているRolandのO/Iを所持していますが、10万超えマイクを購入するならさらに高性能な周辺機器を揃える、部屋の環境を整える、マイク自体の管理が大変になる等悩みが増えていきます。
高スペック=良いとは一概には言えないので、スタジオではない一般的な録音環境ではこれ以上のマイクは持て余すと思いました。
私は歌う事も有るのでこのレベルのマイクを必要としましたが、もし喋るだけでの配信レベルなら先ほどの3万円台のマイク環境で十分すぎる働きをしてくれると思います。
オーテク?アカゲ?ルイット??
とりあえずの選択肢として先ほどの3機種を選びましたが問題はこの中から一本を選ぶこと。
これは悩みましたねぇwww
5000円のマイクから変えたらどれも満足するんですけどねwww
一番最初の個人的な順位は
AT4050=C414XLS>LCT540S
だったのですが、最終的にはLCT540Sになったんですよねw
大まかにですが比較表を作ってみました。
AT4050 | C414 XLS | LCT540S | |
音質 | フラット | フラット寄り | 透明感 |
指向性切替 | 3段階 | 9段階 | 無し |
Pad | 0/10dB | 0/6/12/18dB | 0/6/18dB |
ローカット | 0/80Hz | 0/40/80/160Hz | 0/80/160Hz |
周波数特性 | 20~18000Hz | 20~20000Hz | 20~20000Hz |
S/N比 | 77dB | 88dB | 90dB |
入力感度 | -36dB | -33dB | -28dB |
と3機種のマイク比較はこんな感じです。
マイク自体の音の好み以外にも、マイク自体の機能が大分違います。
音質も重要ですが、自分の使い方でも考えながら選択するのが重要です。
音の好みに関してはスペック表はあくまでスペック表なので、やはり自分で試して聞いてみるのが重要ですね。
というわけで私も店頭にてしっかりと試奏してきました。
その時の感想をサッと書き出すと…。。。
- AT4050
音の厚さというかまろやかさが凄い。原音そのまま!なんてのはAT4050の圧勝でした
個人的には歌より喋り、ナレーションなどのしっとりした物なんかは特に艶があるという音質に聞こえました - C414XLS
AT4050と比べると少しだけ華やか。明るいというかキラっとしています
「XLⅡ」も試してみたのですが、XLⅡは「AKG!!」って感じの音で煌びやかなブライトサウンドでしたね
このXLSはもう少しAT4050に近づけた感じでした。アコギの音が気持ち良かったですね - LCT540Subzero
とりあえず驚いたのがやはり名称にも使われている「サブゼロ」ノイズレスとも言えるぐらいの静かさ
マイク自体のセルフノイズが少なく、人間の閾値を下回る音量でしかこのマイクはノイズが発生しません
音質はとにかく透明感というか、微細なディティールを表現してくれるイメージでした
その他にも「AT4040」「C214」「LCT441」等色々なマイクを代わる代わるテストしましたが、やはりこの上記3機種は価格なりの高音質でした。
まぁ問題は尚更どれでも凄いじゃん!!って悩んでしまった事なんですけどねwww
音質面はどのマイクも素晴らしく、個性があり、それ以外の選別方法としてはやはり他の機能で選択していくしかありませんでした。
お金が山のようにあるなら全部買えば解決でしたね!!w
大本命だったAT4050はやはり音質面では最強では??と思うぐらい唸る威力がありました。
しかし指向性の切り替えは3種。ハイパスも80Hzのみ。機能面で少し劣ります。
C414XLSは指向性も多いですし、ハイパスも細かく切り替え可能。機能面では文句無し。
実際ハイパスはEQでいじれば良いので絶対必要!!ってレベルではありません。
指向性の方が重要ですね。これはパソコンソフトではどうにもならないので。
さて。LCT540Sは指向性切替が無い。ここが引っかかっていたんですよね。
せっかく高額マイクを購入するのに指向性が無いんですよ!?そりゃ躊躇するじゃないですか!!
LCT540Sはハイパスもパッドもついていますが、指向性は一種類のみ。切り替え不可。
LCT540Sの他のマイクには無い魅力
でもね、「それでも良いや~」って言えてしまう程の魅力があったんですよね。
「セルフノイズの少なさ」これは本当に最初驚きました。
少し大げさに言うなら「え?これスイッチ入ってるよな??」と言ってしまうぐらいです。
試奏は当然音のないスタジオ内でしたので、本当に静かです。
LCT540Sは入力感度がかなり高いので、音声出力が大きいです。
=GAINを上げなくても音量を稼げる事に繋がります。
一般的にGAINを大きくしていくと「サーッ」というホワイトノイズ(セルフ)が強くなります。
ここでセルフノイズが少ないというだけでどれほどのメリットなのかがわかりやすいと思います。
そこに入力感度の大きさが加わり、GAINを大きくしなくても十分な音量が撮れるわけですね。
=ノイズが他のマイクに比べて圧倒的に少ない
ということに繋がります。
当然ノイズが少ない為、録音後のミキシングや声の加工などをしても音が汚れません。
次に挙げたいのが「かなりしっかりとした指向性を持っているマイク」です。
指向性切替ができない代わりに、ここにこだわりがある感じがします。
カーディオイドとスーパーカーディオイドの中間のイメージですね。
要するに音が撮れる範囲がかなりしっかりハッキリある。んですよね。
もちろんAT4050もC414も指向性の切り替えを含め範囲がしっかりしていたのですが、LCT540Sの方がもっとこう「わかりやすい」感があったんですよね。
音が撮れる位置をしっかりと決めればピシっ!!っと決まり、外れるとゆっくりボヤけていくカメラのレンズのような感想を持ちました。
「セルフノイズの少なさ」
「入力感度の大きさ」
「指向性のハッキリ感」
の3つの特性がしっかりとマッチしており、録音に透明感を強く感じたんです。
指向性が切り替えられないデメリット
LCT540Sの大きなデメリットは同価格帯のマイクと比べると、「指向性切替ができない」でしょうか。
LEWITTの他のマイクでは「LCT440PURE」や指向性を変えられる「LCT441FLEX」等がありますが、これらはサブゼロのようにS/N比が90dBではありませんでした。
とはいえ両機種とも87dBとかなりの静音性能です
実際はサブゼロレベルの能力を兼ね備えた「LCT441FLEX」なんてものがあればよかったのですが、製品ラインナップにはありません。
無いものは仕方ないのですが、ここでそもそもの疑問を持つ事となります。
あれ??指向性切替、要る???
そうなんです。そもそも私の使用用途に指向性切替が要るんか?という基本を忘れていたんですよね。
対面での録音をするようなインタビュー録音や、どこかのオーケストラを空間で録音したり、こういった用途ごとによって指向性を変えられるのは素晴らしいのですが…、、、
私、使わなくない??
よくよく考えてみると最初は3万円台のマイクを購入予定で、これらのマイクには切り替えができないのが基本です。
ついつい5万円以上の価格帯マイクに基本装備されている指向性の切り替えにこだわっていましたが、私は配信や歌で使う程度。
スーパーカーディオイドは欲しい時もありますが、別に無くても物凄い困る事はありません。
先ほども書いたようにLCT540Sはかなりクッキリとした指向性を持っている為、マイキングに慣れてしまえば苦労する事も無さそうです。
人によっては指向性切替ができないというのはデメリットですが、私にはこれがデメリットじゃない事に気が付きました。
私の環境下ではLCT540Sが合っていた
AT4050の音の厚さ、艶。
C414XLSのキラっと感。
LCT540Sの透明感。
正直どれも優劣がつけがたく、選ぶのに迷いました。
音質的にはAT4050かLCT540S
C414XLSも良いですが好みだったのはC414XLⅡでした。
音質の好みはあったとしても、高音質マイクを使用した上でノイズが多ければマイクは活かせません。
私の現在の作業環境では特にこの録音環境に合うか否かは大きいです。
私のマイクを使用する状況は配信中心。たまに歌や何かしらの録音をします。
録音環境は一般的な住居で防音吸音対策ができていません。
環境音がある程度しており、配信時にはノイズキャンセリングをかけたりしています。
以前まで使用していたMPM4000やMPM1000は入力音声を大きくするためGAINを大きくするのですが、なかなかホワイトノイズや雑音が出ていました。
GAINを大きくするため、どうしてもパソコンのファンやエアコンなどの雑音も入ります。
MPM1000は指向性が有るのですが、結構しっかりと後ろ側の音も拾っていました。
これらを改善するためノイズゲートや各種音声フィルターを使用していたりするのですが、これらは万能ではありません。
音声を編集するのにつきものなのが「劣化」です。
この劣化が大きくないように、極力綺麗に聴かせられるようにという設定を詰めていくのが今までずっと課題だったんですよね。
そこにLCT540Sの低ノイズというのがとてつもなく魅力的に映ったというわけです。
AT4050、C414XLSのそれぞれの良さは有りましたが、感度の良さ・ノイズの少なさが圧倒的なLCT540Sは私の使用環境に凄く合っていたんですよね。
- GAINを上げずに音圧がしっかり稼げ、ホワイトノイズが少ないため雑音をシャットダウンしやすい
- 指向性がしっかりと機能するため、思った以上に周りの雑音が入りづらい
- 結果的に今まで音質劣化に繋がっていた各種音声フィルターを以前より弱めにかけられる
以上の理由によりLCT540Sを購入するに至ったわけです。
音質はどうなの??→動画を作りました!!
さて気になる音質面ですが、結局音響の世界なんて自己満足なんですよね。
勿論加齢による音の聞こえ方の変化、使用している再生機材によっての変化など様々な要因で人の感じる音は変わります。
私個人としては聞いてもらうのが早いな!と思ったため、開封レビュー&音質テスト動画を製作しました。
≪使用機材≫
- AG06MK2
- CANARE 3mマイクケーブル
- 録音ソフト OBS
のシンプルな比較です。
動画内では以前使用していた「MPM1000」との比較や、LCT540Sのローカット比較なども紹介しています。
ノイズキャンセリングなどの音声フィルターなども全く乗せていない「AG06MK2に接続しただけ」の音声なので、参考になると幸いです。
LCT540Sを買ってどうだったか??
さて、長いお話になってしまいましたが、これでも正直話足りないぐらいに書きたい事がいっぱいありますw
率直に感想を言うのであれば「最高」
店頭で試した時のオーディオインターフェースとは違う物でしたが、自分の部屋でマイクを試した時に「おお…違うな」と感動しました。
音のクリアさ、小さな声で話した時の再現力、情報量の多さ。
流石高価格帯のコンデンサーマイクです。
以前使用していたMPM1000はコンデンサーマイクなのですがダイヤフラムが直径18㎜。面積が約254㎟
LCT540Sは1インチ(25㎜)ダイヤフラムなので面積が約490㎟。
表面積比較で言えば約2倍の違いです。このセンサーの違いはしっかりと音質に表われていますね。
ちなみにMPM4000Uは14㎜なので表面積約153㎟
ダイヤフラムが大きい事が全てにおいて正義!というわけでは無いですが、やはり大口径のダイヤフラムならではの音質の違いは感じられて良いですねぇ…。
さて、なんだかここまでべた褒めすぎるのもいけないと思うので、あえて辛口に見た上でのダメ出しをしてみましょうか。
- ポップガードが近すぎる
専用ポップガードがついているので手軽に装着でき、場所も取らずに素晴らしいです
しかしこれはデメリットも。マイクの位置とポップガードの距離が近いとポップガードの効果を最大限発揮するのが難しくなります
唾がダイヤフラムに飛んだり、吹かれの防止という点ではある程度の効果を発揮しますが、ポップガードの効果を最大限に発揮するのであれば「マイクに近い」より「口に近い」方が望ましいです
とはいえ結局のところ手持ちのポップガードを使えば良いですし、利便性やコンパクトさとのトレードオフになるのではないかと思います - ショックマウントの取り付け方式
マイクの先端部をショックマウントのネジ締めで留める方式なのですが、これは正直変えて欲しいですね
ネジ締めでも悪くないですが何かしら爪などでカチッっとしっかりとまる方式が嬉しいです
ネジ締め式はもし緩んだら?という不安感がぬぐえないのと、取り外しが面倒なので
もうついでなので金属製ならもっと嬉しいです。ここまで来たらゴリゴリの豪華さが欲しいです
ショックマウントさえ変わってくれれば120点でしたね…。 - 説明書が説明不足
地味に日本語が不自由です。仕方ないのですが。もっとこう日本人がワクワクするような説明書やスペック、その他諸々を封入されていると嬉しかったのが正直な所
何に使うのかわかりにくいゴムバンドの説明とかください。私が見落としているのかもしれませんが
特に上の2点は辛口で評価すると気になりますね。
ショックマウント自体はしっかりしていますし、質としては文句ないですが頻繁に取り外しが面倒ですね。
ポップガードは本当にコンパクトかつ取り外しが最高に良いです!!でも効果のほどはどれくらいなのかはまだ未確定ですねぇ。
ちなみにLCT540S本体自体については全く文句無し。
非の付け所が無いぐらいのサウンド、使いやすさ、音質は大満足です。
セット品も含め質が良く、見た目のカッコよさ、所有欲を満たす高級機の風格。
まだ購入してから1週間程度ですのでこれから設定を詰めていって更なる魅力的な音質を求めていきたいですね。
本当に高かったですが、購入して大正解だと思っています。
最後の最後に一言だけ。いろんなマイクやスペックが有って、悩むと思いますが、結局は好みの問題。
「欲しいマイクが正解!!」ですw
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