いいかい??大きな期待はするんじゃない。
結果だけ話すと残念ながら失敗なんだ。
正確に言うならまた今度リベンジする方向性です。
さて、任天堂ゲームキューブですよ、ゲームキューブ。
2001年発売の家庭用ゲーム機。
特徴は色々あるのですが、とにかく強い。
国内外問わずにひたすら色々な実験に使われても壊れない。
キューブの取っ手は投げるためにあるんか…??
しかしディスク読み取りレーザーは調子が悪くなっているものが多いのです。
うーん。ここも強くしてほしいですねぇ…。
配信に使いたくて実家から引っ張り出してきたのは良いものの、私のゲームキューブちゃんはディスクを読み込まなくなっていました(´;ω;`)
と、なるとやはり修理するしかないですよね。
いや、中古のキューブなんて1000円程度で売ってはいるんですが、できれば子どもの頃に愛用していたこの子を使ってあげたいじゃないですか!!
というわけで今回はGCの読み取りエラーを修理していく的なお話です(/・ω・)/
任天堂ゲームキューブとは?
真面目な話をするなら任天堂初の光ディスクゲーム機「ゲームキューブ」
ニンテンドー64はそこそこの知名度を誇りましたがプレイステーションやセガサターン等の攻勢によってスーパーファミコンの頃のような覇権は取れませんでした。
ゲームキューブはその雪辱を晴らすべく開発されたゲーム機です。
とはいえ家庭用ゲーム機の帝王になるのはGCでは無理だったんですよね…。。。
コントローラーは独自の形をしておりスマブラに関しては未だにこのGCコントローラーを使うぐらいに完成されています。
本体カラーリングも豊富。64みたいにスケルトンカラーは無いのですが、バリエーション豊かです。
当時は松下電機が作ったDVDプレーヤー搭載のゲームキューブがあったりと任天堂は頑張っていた印象。
周辺機器もなんだかんだと結構な種類があるんですよね。
- モデムアダプター
インターネットに接続するためのアクセサリ。本体底面に取り付ける - GBAケーブル
ゲームキューブとゲームボーイアドバンスを接続するためのアクセサリ。ポケモンではおなじみ - ワイヤレスコントローラー
正式名称「ウェーブバード」この時代には珍しかったワイヤレスコントローラーです。少し持ちにくい
でも未来感がありましたね…! - ゲームボーイプレイヤー
GB・GBC・GBAとゲームボーイソフトが全て使えるアダプター
と結構な拡張性を持っています。
私はこのゲームボーイプレイヤーが特に使いたくて実家から持ってきたんですよね。
現状公式の周辺機器で全てのGBソフトを使える機器はこれのみ。
しかしGBプレイヤーには致命的な欠陥があるんですよ。
ディスクが無いと使えない点です。
最悪GCソフトはWiiで遊べるのでGCソフトをやりたいだけならそれでよかったのですが、私はGBプレーヤーが使いたいんです。
というわけで直さざる得ない理由ができてしまったんですよねぇ…。
ゲームキューブ修理工程
さて、ディスク読み込み不良なので基本的に故障場所はレーザーピックアップ部分だと思われます。
読み取り部分の故障は何もゲームキューブに限った話では無く、CDやDVD、Blu-ray等大体の製品に共通しています。
こうした読み込み部分の故障や不調は大きく分けて3つ程度に分類されますね。
- レーザー面の汚れ
単純な汚れによる不調ですね。シンプルに清掃やクリーニングキットを用いればすぐ直るタイプ
今回はこれを既に実行済み。家庭用DVDプレーヤーなんかはよくコレで不調になっていたりしますね。 - ピックアップの出力不足
今回の修理しようと思っている部分。多分これが僕のGCの不調原因かと
光ディスクを読み込む場合レーザーを照射してデータを読み込むのですが、ここの調整がズレてしまうとデータを読み込めなくなるんですよね
古いPS2なんかもここを調整して直したりします。 - ピックアップの故障
今回一番避けたい部分。物理的な完全故障なのでピックアップ自体を完全に交換しないといけません。
だいたいこのどれかに当てはまると思います。
今回のゲームキューブの故障原因は「ピックアップの出力不足」だと思われます。
まずは分解
※自己責任でお願いいたします※
どうにもこうにも修理・調整する場合は分解しないと話になりません。
大体任天堂製品は「DTC-20(内径3.6㎜)」「DTC-27(内径4.6㎜)」というタイプのドライバーで全て分解が可能です。
汎用品である「ラインヘッド3.8㎜/4.5㎜」という種類のドライバーが入手しやすくてオススメですね。
ゲーム機以外も分解する人は大量のドライバーセットを持っておくと良いと思います。
それでは!分解していきましょう!
初期型なのでネームプレートが外せます。ついでだったのでネームプレートをピカピカに磨きあげています
本体底面のネジ穴をゴリゴリと回して外していきます
シリコンスプレーを塗布するだけでも大分違います
いやー、なかなか良く考えられている設計ですね
20年物のゲームキューブちゃんなのでやはり汚い…
ここはネジ止めされていません。前側に倒すようにすれば外れますが、リボンケーブルが接続されているので、切断しないように!
さて、手前に引っ張った後は赤丸部分の4つのネジを外していきます
ここはプラスドライバーなので注意!
ここも赤丸の部分を外していきます。これでファンを外せるようになります
横にスライドさせるようにすれば外せますが断線注意!心配な方はファンをソケットごと外してしまいましょう
あとはファンがついていない方の本体側面のネジを外して終了です
これで全てのネジが外れたはずです!
ケーブルなどは接続されていないので上に引き上げれば抜けますよー
画像右下の「3311392J」という番号の下、黒いコネクタ部分がディスクユニットと接続されていた部分です
本体中央部にはヒートシンクが取り付けられており、ファンを回すことによって本体熱を上手く逃がす仕組みなんですね
いやー、工夫を重ねられた美しい機械ですね。ゲーム機の中で一番綺麗なのでは??
ここからが本番!!
レーザーピックアップ部分の調整
ここからはレーザーピックアップの出力調整をしていきます。
テスターさえあれば特に難しい事はありません。数値を見て調整していくだけですので。
テスターが無いと地獄^^
赤丸の部分がレーザーの強さを決めているパーツです。可変抵抗器と呼ばれている部品ですね
可変抵抗器の調整ですがほんの少し回すだけでも大幅に数値が変わります。
時計回りで抵抗が高くなりレーザー出力が下がります
反時計回りで抵抗が低くなりレーザー出力が上がります
※ちなみにPS2や他の機械では逆になっていたりします。テスターで調べるのが基本です。
例えばテスターで測ってみて「Ω120」と出たならレーザー出力が強すぎます。
ですので時計周りに回してレーザー出力を弱めていきます。
ゲームキューブの一般的な抵抗値(Ω)は「190~200」だと言われています。
テスターが無い場合はほんの少し回しては起動してみるみたいな目分量で進めていきましょう|д゚)
注意点は「ディスク蓋スイッチ」を押しながらじゃないとディスク読み込みをしてくれません
電源は入りますが「ディスクの蓋を閉めてください」状態になるのでここを押しながら電源スイッチを押しましょう
今回の修理は抵抗値「199」にして起動してみたりしましたが…
私の場合ディスクの読み込みをしてくれませんでした。
色々数値を試してみましたがダメ。うーん。。。
今回の修理配信動画はこちら
この修理工程はツイキャスにて配信しました。
結構グダグダしながらの配信ではありましたがどのように分解してチェックしていくのか??
という点をチェックしていきやすいと思うのでもしよければご視聴ください
私は駄目だったけど、これで直る場合が多い
今回はこれで手どまりとなってしまったので修理は失敗ですね。
この抵抗値でダメだということは「抵抗値が違う」か「レーザーユニットを修理しないとダメ」という消去法で探るしかないですね。
ゲームキューブの8㎜ディスクは汚れに弱く、ディスク自体がダメなのか…??とも思いましたがそれは違うみたいです。
ディスクを色々変えながら確認+Wiiで起動が普通にできる=ゲームディスクの問題ではないからです。
多分ですがパーツの劣化などで一般的に使用される「抵抗値:190~200」が私のゲームキューブには適していなかった可能性が高いです。
10ずつ上げたり下げたりしながら探りたいと思いますが、これはまた今度…。
今回は駄目でしたが、大体はここを調整するだけで直ることが多いはずですので、手持ちのゲームキューブがディスクを読み込まない場合はこちらを試してみると良いです。
ゲームキューブで遊びたいだけなら中古品なんて1000円程度でゴロゴロ落ちています。
正直修理するコスパは最悪^^でも直したかったんですよ。
このゲームキューブは今は無き近所のゲーム店で購入し、弟と死ぬほどスマブラDXを遊んだ機種なのでできれば思い出を大事にしていきたいな…。と。
というわけで今回のゲームキューブ修理はここまで!!
いつかリベンジしたいですね!!
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