レトロゲーム実験・比較(デジタル)

セーブができないゲームソフトを復活させよう!レトロゲームカセットの電池交換方法!

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散々配信でレトロゲームをやっているので当然といえば当然なんですけど…
レトロゲームっていいよね!!

私が特に好きなレトロゲームといえばゲームボーイシリーズなんですよねぇ。
やはりポケモンと共に育った所もあるのですが、親の目を盗みながらやったり、カートリッジを入れる感触手のひらの中に世界が広がっている感覚などが好きなんですよね。

おん?ゲームギア??
ゲームギアはフルカラーで良いのですが重さと電池持ちがちょっと…いや、テレビを見れるのは凄いですけどね。

おん??PCエンジンGT??
いやスペック的には凄いよ?ゲームボーイちゃんに形似てるし、ブラックだし、ね?ほら。ね??

え!?ワンダースワン!?
WSは好き。というか個人的には起動音のカッコよさ(ギュゥーインッッ‼)とデジモンゲーム専用機だと思っているレベルな所は有りますが、好き。

あー?なんの話してましたっけ??そう!だから僕はレトロゲームで特に携帯機が好きなんです。その中でもゲームボーイシリーズがしゅき。
GBソフトってもう発売してから20年~以上昔のソフトがゴロゴロしています。
昔のソフトを遊ぶ上で大きな問題の一つ「ソフトの電池切れ問題」

GB系のソフトだけに言える事ではなく「スーパーファミコン」「Nintendo64」などのソフトでもゲームカセットには「ボタン電池」が入っています。
このボタン電池は全てのソフトに入っているのではなく「バックアップセーブ」方式のソフトにだけ入っています。
なので一部のファミコンソフトなどには入っていません。

ちなみに「ニンテンドーDS」「3DS」等のカセットはフラッシュメモリを使用した「電池を使用しないでセーブ」ができる方式に進化しています。

フラッシュメモリは「スマートフォン」「USBメモリ」「SDカード」など今皆さんの身近にある記憶媒介方式です。
プレステやゲームキューブ以降はディスク方式のゲームかつカセットにセーブデータを保存するのではなく、メモリーカードなどのフラッシュメモリにセーブをするのでこの電池問題からは解放されています。

難しい話は端折るので「電池切れ」すると「セーブができない」というわけですね。
発売から20年以上経っているソフトが多くなってきた今、レトロゲームは段々電池切れしてセーブができないソフトが増えてきましたねぇ。
私がつい2週間ほど前に「カードヒーロー」というゲーム配信をしたのですが、まさかの電池切れでした。

去年末ぐらいにチェックした時は電池が残っていた(セーブができていた)のですが、最近電池がなくなってしまったんでしょう。
結局配信でどれだけ進めても「全クリするまで終われません!」配信をしなくてはいけないので途中でおしまいにする事に。。。

セーブができないカードゲームは正直エグイ!!
カードヒーローは「時計機能」までついているゲームなので電池の消耗が激しいのだと思います
ゲームボーイアドバンス「ポケットモンスタールビー&サファイア」なんかも良く電池切れ個体を見かけますね

というわけでレトロゲーム愛好家にはつきものの「ゲームソフトの電池交換」について説明していきたいと思います!(/・ω・)/

ゲームボーイソフトの電池交換方法

交換する前に、まずは基本情報!

今回はGBソフトの電池交換ですが、基本的には他のカセットでも同じ方法で交換する事が可能です。
大まかな流れは…

  1. ドライバーでカセット本体のネジを外す
  2. カセット自体を開く
  3. 電池を基盤から取り外す
  4. 新しい電池を絶縁する
  5. 新しい電池を取り付ける
  6. 元通り組み立てる

という方法で行っていきます。

基盤から取り外さなくてはいけないのと、絶縁化などの手間があるため難しく見えますが、基本的には単3電池を取り換えるようなレベルの工作です。

用意するもの

  • ボタン電池
    電池カセットに使われている電池と同じ型番を用意しましょう。
    大体は「CR2025」「CR2023」等が使われている印象です。
    使われている電池の種類がわからない場合は手間ですが取り外して型番を調べてから購入しても良いと思います。

  • 絶縁テープ
    絶縁テープとは言っていますが「電気が通らないテープ」であればOKです。
    とはいえセロハンテープはあまりお勧めしません。ノリが残ったり柔軟性が少ない為ずれたりはがれたりするので。
    はんだごてを使用する場合は絶縁テープはいらないと思います。

  • ドライバー
    任天堂系列のカセットであるならば大体は「ラインヘッド3.8㎜/4.5㎜」という種類のドライバーがあればOK。
    超正確に言うと「DTC-20(内径3.6㎜)」「DTC-27(内径4.6㎜)」正解です。
    「GB/SFC/N64/GC/GBA 専用ドライバー」との表記で販売しているものを購入しても良いですし、すでに所持しているのであればそちらを使えばOKです。

    私の場合は以前購入したドライバーセットを使用

が基本になりますね。
今回ははんだごてを使わない方法を紹介しますが、本来であればはんだごてを使用するのが正しいです。
はんだごてを使用する場合なら「基盤からはんだを溶かして電池を外し、同じような足つき電池をハンダで装着する」だけで一番安全です。
もう一つの方法として「交換が簡単になる電池ホルダー」を取り付ける事も可能ですが、そんなに頻繁に電池を交換する事は無いのでいらないかも…??

今回絶縁テープ「amon(エーモン)結束テープを使用。
個人的にはこれが一番好きです。ビニールテープのような素材に、ノリの残りも無く、薄い。
追従性に優れているので結構様々な用途に使えるので配線作業類はこれを愛用。

カードヒーローの電池は「CR2025」なので百均で購入
ちなみにボタン電池の「4ケタ表記」ってサイズがわかるようになっているんですよ
「CR2025」なら「直径20㎜の厚さ2.5㎜」「CR2032」なら「直径20㎜の厚さ3.2㎜」ですね

この2種類の場合「厚さ」しか違いませんので中身が一緒
取り付けられれば使用する事に問題は無いのですが、できれば同じ型番の電池を購入しましょう

カートリッジを開く

さてここからが本番です。丁寧に作業していきましょう。
静電気などが気になる方裸になるか、薄手のゴム手袋などを使用しましょう!

カセット裏面のネジを外します。使用する大きさは3.8㎜
ゲームボーイの場合は1本だけでとまっているので特に難しい事はないかと
ネジを外したら画像のように一度スライドさせてから開きます
!!そのまま開こうとしても開かないので注意!!
ゲームボーイソフトはこのように溝が切ってあるので必ずスライドさせてから開きましょう!!
内部がこれで見えるようになりました。基盤右上に見えるのが電池ですね。これを交換します
カートリッジと基盤は特に接着などがされていないため、取り外して作業しても良いですし、ここは好みですね
ソフトのボタン電池は金具がスポット溶接されています
電池の取り外し方はカッター等を滑りこませて剥がしていき、持ち手ができたらペンチなどで巻き取って剥がしていきます
あまり力づくでバキバキしてしまうと金具が基盤から外れてしまうので、うまくテコの原理を使用するイメージです
外したボタン電池
+面が下側を向いていたので外す事によってしっかり電池の型番を確認できるように
電池の型番がわからない人はここで確認をしてから電池を購入する流れになると思います
電池を取り外した状態
この時点で電池金具をある程度真っ直ぐに戻しておきます
電池を取り外したカートリッジを横から見た状態
電池を取り付けるときに手間が減るので画像のように金具を修正しておくと後が楽です

下側の「+端子」は上方向に曲げておき
上側の「-端子」は下方向に曲げておき、電池を挟み込むため「¬」状に折り目をつけておきます

電池を取り付けて交換します

まずは交換前に「絶縁化」をします
ボタン電池は「側面も+端子」なので、 -金具が側面(+)に触れてしまうとショートを起こしてしまいます
これが触れないように作業していきましょう
絶縁化といってもそれほど難しくはないです
このボタン電池の側面に絶縁テープを巻いていくだけです
側面より少し太くテープを切り取り、巻いていくだけで絶縁化完了です
「-」面を見た時に写真のように「フチ」ができるイメージの太さが望ましいですね
-面のフチにも少しだけ「+」があるため、万全を期すならここまで巻いてしまうのがグッド
絶縁化後は写真のようにまずテープを下に滑り込ませるように先にいれてしまいます
テープの大きさは写真を参考に「電池の幅の3倍程度」がおすすめです
その後に新しいボタン電池を載せましょう。 この時点で電池金具の調整などをしておくといいと思います
手で押さえなくても電池と金具がしっかり触れていることを確認出来たら、電池と金具を締め付けるように折りたたんでいきます
エーモンのテープは薄いのと追従性が高い為ここでぴったり張り付かせることができます
最後に組み立て直せば完成ですが、ここで電圧チェック!しっかり3.25V出ていますね!
ボタン電池は元気が無くなる3Vに近くなっていくので、流石新品!問題なさそうです!

写真を見てもらうとわかりやすいのですが、電池に当てて計測せず、基盤部の「+/-」にあてて電圧を測っています
ここで測る事によって「しっかり電池が通電している」事が確認できる利点があります
この時点で電圧が計れなければ「接点不良」等の取り付けられているかどうかの確認ができます
「上から少し押さえれば通電するんだけどなぁ…」なんて方は電池の上に厚紙を挟んでも良いと思います
このまま組み立てず、テープでしっかり接着しておきましょう!
ゲームボーイカートリッジは内部の空間が狭いので厚紙を適当に挟むだけでも大分押さえる事ができると思います

交換完了‼お疲れさまでした‼

無事にカードヒーローの電池交換をしたので確認してみるとしっかりセーブができるように!
これで配信で使えるようになったぞ!やったね!タエちゃん!

というわけで電池交換作業はこれにて完了です!
初めて交換する時はかなり怖い物ですが、慣れてしまえば簡単簡単!

何度も言いますが…
はんだごてを使える人なら正直はんだごて推奨。
溶接された電池を取り外すのは少し面倒ですからね。

このテープ方式の電池交換の利点「安い」所がメリット。
工具さえあれば電池の値段のみで交換終了ですからね。1個50円程度ですね。
タブ付き電池は百均で売っておらず、1個当たり200円~程のコスト

今回は紹介しませんが、レトロゲームは購入状態だと読み込まないなんてトラブルもありますね。
端子清掃などをする場合も一度分解して清掃すると凄く楽ちんなので、レトロゲーム愛好家一度カセット開いてみていじるのに慣れておくと良いと思います。
なんだかんだ電池交換や清掃を周りの人に頼まれることが多いので。カセットは案外楽ちんなんやけどなぁ…とはいえお仕事美味しいです^^

レトロゲームってもう新しく作っていないので、当然ながら現存するのでもうおしまいになるんですよね。
データ吸出しとかすれば確かにもう用済みだったりはするのかもですが、やはり実機かつモノはできるだけ大事にしてあげたいものです。
昔懐かしのゲームがやりたい!!でもセーブができない…なんて人はこの記事を参考に交換チャレンジしてみてください!
わからなければTwitterまで連絡どぞどぞ!

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