うさぎ。
長いお耳に、口のモヒモヒ。ロップイヤーなんかは怒ったり喜ぶと「ブッ!ブー!!」と鳴くんです。
カワイイですよね。僕も小学校の頃には飼育委員だったのでウサギを愛でました。
小学校5年生の夏休みの自由研究なんかはウサギの生態なんかもまとめたのはいい思い出です。
さて、学校で良く飼われていたうさぎ。最近は飼育している学校も減っているようです。
音楽を教える為に小学校などに足を運ぶ機会がたまにあるのですが、最近は飼育していない学校の方が多い気がします。僕の母校でさえ現在は飼育していません。
「なぜ小学校ではウサギやニワトリなどの飼育をするのか?」なんて話題が本日のコラムです。
聞かれると知らない。小学校でうさぎを飼育するわけ
こんな偉そうなことを書いておきながら「細かい明確な理由はわかっていない」が事実です。
地方性や、文科省の推奨理由などがあげられますが、曖昧ではありますが理由を順にあげていきます。
- 子どもの教養を育てるため
児童に対して「体験」や「感情」を動物飼育を通じて身につけてもらうための目的があって飼育をします。
動物を育てるという事は、その命に対しての「責任感」が必要であり、毎日の餌やりなどの「継続する力」、一人で飼育するわけではないのでクラス内での「役割分担や協力性」、怪我や病気の時の「思いやる心や考える力」を育んでもらうために動物の飼育を積極的に取り入れている学校もあります。
- ウサギでなくても良い
文科省が推奨している「学校における望ましい動物飼育の在り方」には
学校では、多くの種類の小動物が飼育されている。
本節では、ウサギ、モルモット、ハムスター、ニワトリやチャボの
飼い方について解説する。
これらの小動物は、比較的多くの学校で飼われているが、
ここに解説する小動物を、
どこの学校においても飼育することを求めているものではない。
チャボなんか知っている若い子は少ないのかもしれませんが、別に飼育に関して特別にうさぎを推奨しているわけではないのです。
ではなぜうさぎが飼われている学校が多いのか??
- 比較的安価
- 子どもに大きな怪我を負わせる心配がない
- 鳴かない
- 繁殖力が高く、簡易的に増やせるため
ちょっと可哀そうな話なのですが、”第二次世界大戦中にはウサギは食用や毛皮用として学校に薦めた昔の慣習が残っている為”、なんて理由もあります。
なぜ今飼育する学校が減っているのか??
そんな昔から少年少女に愛された「うさぎ」。最近は飼育している学校も減っているようです。
理由を挙げるなら・・・
- アレルギー問題
昭和の時代に比べてアレルギーを持つ子どもが増えています。
ウサギの毛や糞からアレルギー症状を悪化させる為、飼育を取りやめた学校もいくつかあります。
鳥インフルエンザの流行にともない、現在ニワトリに関してはほとんどの学校が飼育を取りやめています。
- 性別ごとにわけていない飼育での大繁殖
飼育に関して十分な知識が無い・ウサギ小屋の広さには限りがあるためつがいで育てていると大繁殖します。
うさぎは一年に3~4回繁殖するため、カップルならじゃんじゃん増えます。
増えても学校のウサギ小屋をどんどん増築して広げることもできません。
狭い飼育環境の中飼育していくのが動物愛護の観点から異論が出てきたり、ウサギ自体へのストレスに関する配慮もあります。
- 十分な予算が下りない為
現在の学校予算は削減されつつあり、餌代は教職員のポケットマネーから出しても、病気や怪我などの治療費を十分に捻出できない事も理由の一つです。
動物を飼ったことがある人は理解していただけると思うのですが、人間と違い保険も無い為獣医さんに診てもらうための費用というのは高額です。小動物の場合は専門の獣医さんが必要の場合があるので費用はさらに加算されるケースもあります。
まとめ
小学校でウサギを飼うことの理由
- うさぎを特別推奨しているわけではないが、飼育することで教養を育てる狙いがあるため
- 安価かつ、子どもに怪我をさせる心配がなく、騒音問題で近隣住民からの苦情が来ない為
うさぎ(小動物)を飼う学校が減っている理由
- アレルギー問題点
- 大繁殖など飼育環境の問題点
- 費用の問題点
上記以外にも「過酷な飼育環境(外飼い)」や様々な理由が有りますが、家では動物を飼えない子どもたちがウサギや小動物に触れ合う機会が減っていくことは悲しい事ですね。
こんなに可愛い生き物。うさぎ。子どもたちにもっと触れ合っていろんな事を感じてもらいたいなぁ、と思いました。
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