以前お話した「フィルターのあれこれ」からの続き記事です。
…と、言うか本来だと1記事で完結させようと思ったのですが分離してしまったんですよねwww
本当はもっと短くまとめたかったのですが、ここらへんの知識があれば他の配信ソフトや歌ってみたなどなんにでも使えると思ったので。許してね!
最近はこのOBSフィルター記事を見てくれる方が増えたのと同時に使用しているマイクを聞かれることが多かったので
さて、配信しているときになる「マイクの音質」
配信者は「画質を良くして、リスナーさんにいい声届けたい!!」なんて思いますよね。僕もそうですもん。
「とりあえずお勧めされたマイク購入してみたけど、、、思った以上に音が良くない??」
「良いマイク使っているけど、これ以上音質上げるためには更に高額マイク使わなきゃ…?」
「最低限のマイク使っているけど、このままでなんとかならないかなぁ…?」
なんてお悩みの方必見の今日の記事!
「OBS」音声フィルターの使い方です!
ちなみにOBSの初期設定などの記事もまとめて執筆しました。
基礎知識や配信サイトごとの設定やソース入力などなどを細かく書いています下部から閲覧ください(/・ω・)/
OBS studio向け音声の設定方法
この記事の詳細説明動画
と、説明に入る前に動画のご紹介です。
極力どんな人にでもわかるようにしたい+音がどれくらい変わるのか??
というのを説明したかったので動画を作りました。
これならどんな人でもわかるはず!!
これを見ていただければどんな感じなのかわかりやすいのではないかと思います。
というわけでお時間がある時にでも見てくださいませ。
それでは本題の記事の方へ進みましょう!
マイクの入力設定方法
そもそもここからぁ!?!?!とも思ったのですが、日本一わかりやすい環境設定方法を教えたい!!
折角なので1から説明します。
「さすがにわかるわ!!」って方は次の項目へ。
起動したらまずはこの画面が出るのでおなじみですね
- ソース欄左下の「+」マークをクリックします
- 開いたメニューから「音声入力キャプチャ」を選択してクリック
- 「新規作成」タブが選択されているのを確認し好きな名前を入力しOKボタンをクリック
これで入力ソースに「マイク」というソースが追加されます
このプロパティを設定しないと音が入りません
一応「規定」を選択しても良いですが、個人的にはしっかり使うデバイスを選択することをお勧めします。
※既定のデバイスとは? 普段使っている自動選択されたデバイスになります。 自動選択なので良い点もあるのですがPC環境によっては途中でデバイスが変わったりするパターンもあるので、しっかり使いたいものを選択しましょう。
画像の例では「MPM-4000U」を選択していますが、「RTX Voice」を使うならそちらを選択。
SONYの「ECM‐PCV80U」や「Blue Microphones Yeti」みたいに他のマイクでも同様です。
配信者の人気が高い「AG03/AG06」などのサウンドミキサーを使用しているならそちらを選択。
赤枠で囲んでいる所左に「マイク(自分の設定した名前)」
音声ミキサー内に「マイク(自分の設定した名前)」が入っているか確認します
入っているならマイク音声をオンにして声を出してみましょう。
メーターが動けば入力されています。
この「ソース」の追加で入力を増やしていけますので、その気になれば「マイク4本」等パソコンに入力できるUSB端子の数分だけ追加することも可能です。
今回は「音声」の話なので割愛しますが「キャプチャーボード」や「パソコン内の画像」など様々なソースを追加する事ができます。
メーターが動かない場合は??
メーターが動かない場合はまずは「入力がオフ」になっていないか確認していきます。
音声ミキサー内「スピーカー🔊」マークに「/」がついていないか確認してください
ソース内「アイ👁」マークに「/」がついていないか確認してください
これでもダメならオーディオ設定を進めていきます。
プロパティを開きたい項目の上で右クリックをするとメニューが展開します。
その中の「オーディオの詳細プロパティ」をクリック
左から見ていきましょう
- マイクの状態はアクティブになっているか?
- 音量・モノラルにチェック無し・バランスは画面と同じようになっていればOK
- 音声モニタリング部分は後述
- トラック部分にチェックが入っているか?
これを見てもダメならとりあえずOBSの再起動をします。
それでもだめなら…コメントください!!Twitterでもいいよ!!
さて「音声モニタリング」部分を「モニターのみorモニターと出力」にしてみましょう。
このどちらかを選ぶことによって「パソコンから自分の声が聞こえます」
やったー!!声がでたー!!なんて思っていたりする方いますけど、これ勘違いです。
先ほどの「メーターが動かない場合は」って所で「メーターが動くのに声が聞こえない!!」なんて人が一定数いると思うのですが、実はメーターが動いているなら全く問題ないんです。
モニターとは「自分で聞く用の音声」なんですね。
だから先ほどの「モニターがオフ」の状態でメーターが動いているなら「配信・録画時」にはしっかり音が入っています。
このモニターは「配信前の音声設定テスト」などで使いますが本番時には消した方が喋りやすくもあります。人によるのですが。
一応この切り替え方法を覚えておくと便利なのでここで覚えちゃいましょう!
- モニターオフ:自分には音が聞こえず、配信・録画にだけ音が乗る
- モニターと出力:自分にも配信・録画にも音が乗る
- モニターオン(出力はオフ):配信・録画(リスナー)には音声は流れず、自分にだけ聞こえる
※限定的な使い方としてはカラオケの音はモニターと出力ではしっかり鳴らして、ガイドメロディーだけモニターオン(出力はオフ)なんて使い方もできます
音声フィルターの追加方法
まずは基本である「音声フィルター」の追加方法を覚えましょう。
先ほどの「ソース」追加などと同じなのでさほど難しくないはずです。
この画面が開いたら「+」を押して追加したいものを選ぶだけ!
画像を見て頂ければわかるように
- 追加したい項目で右クリックしてメニューの展開
- フィルタを選択
- フィルタ画面で「+」マークをクリック
- 追加したいフィルタを選択します
簡単でしょ??当然「+」を押してフィルタを好きなだけ追加できます。
フィルタ画面をもう一度開きたい場合は同じように「右クリック+フィルタ」を押せばいつでもこの画面にいけます。
これで音声フィルターを使うことができます。
OBSでのこれらの「フィルター機能」の追加方法は「音声」だけではなく「映像」にフィルターを入れる場合も同じ手順で追加する事ができます。
今回は音声の説明なので映像方面はいつかの機会に…
音声フィルターのおすすめ設定方法
さてここからは本題のフィルター設定です。
基本的な設定として説明していくので「これは自分にはいらないなぁ」なんて思ったら無効化するか追加しない方向性で行きましょう!
あ、ちなみに設定中は当然モニターをオンにして「イヤホン・ヘッドホン」などを使用して音を聞きながら調整していきましょう。
重要な点をひとつ。
「フィルターにはかける順番がある」というのを覚えてください。
エレキギター等を使った事がある人ならわかりやすいと思いますが、エフェクターにも順番があるようにフィルターを入れる順番があるわけです。
逆にわかりにくいかもしれないけど「料理するときに入れる順番がある」イメージ。
「野菜炒めて、水入れて、沸騰してからカレールーいれて、その後にお肉を入れる」なんて作り方すればカレーはできるけど「???」な仕上がりになったりします。
色々理解できてあえて順番を変えるのは良し!基本をなんとなく覚えてから自分スタイルに変えていくのが一番いいと思います。
もう一つだけお話を。
各フィルターに出てくる「アイ👁」のマークは「オン・オフ」を示しています。
「/」になっているときは「オフ」です。
もしフィルターをOFFにしたいときは切りましょう。これは全てのフィルターで同じ動きをします。
ノイズ抑制
これは一番最初。とりあえず音声の汚いノイズを取ってしまいましょう。
外部ソフトを使ったり、プラグインを使う方法がありますが、今回はシンプルにOBSから最初から付属のノイズフィルターを使ってみましょう。
※「RTXVoice」などを使用する場合は次の項目「ゲイン」に飛んでください。
ノイズ抑制を追加するとシンプルな画面です。
現在の「OBSstudio Ver27.0以降」にはノイズ抑制が2種類あります。
- RNNoise
新しいノイズ抑制フィルター
CPU依存でAIベースのデジタルノイズキャンセリング機能です
基本的にはこちらを使用すれば良いと思います
設定などは特に必要なく、選択するだけで効果を発揮します - Speex
初期から入っているキャンセリング機能です
今使用しているパソコンがよっぽど古いCPUを使っているとかでない限り使わなくていいと思います
設定としてはゲージを動かして効果のかかり方を調整しながら使います
というわけで基本的には「RNNoise」一択で良いと思います。
一応「高負荷CPUキャンセリング機能」とは説明されていますが、僕の環境のCPU「Intel core i7-10750H」ではOBSでのCPU使用率は4.8%ほどです。
=ほぼ負荷無しだと思います。
「Speex」に切り替えると4.6%になるので確かにほんの少し軽くなります。
このノイズキャンセリング機能を使用する事によって自分の声以外のノイズは大幅に緩和されます。
ゲイン
次に音圧を稼ぎます。要するに「音量」を上げていきます。
もしマイクからの入力音が小さくてもこれで大きくできます。
※OBSでのGAINフィルターは逆に入力音を小さくすることもできます。とはいえこの方法はあまり使わないと思うのでなんとなーく頭の片隅に置いておいてください
このゲインもそうですが「Yeti」や「MPM-4000U」などを使用している方はここでゲインを使わなくて大丈夫です。
本体マイクについているボリュームコントロールで操作可能なので。
マイク本体側での「GAIN」コントロールを弄って音量を上げましょう。
というわけでマイク本体に入力音調整ができるマイクを所持している方は次の「ノイズゲート」の項目へ飛んでください。
「本体でのボリューム調節したくない!!」って方はここでフィルタとして追加。
ゲインの設定方法としては至って簡単。ボリューム(ゲイン)を上げるだけ。
「〇〇dB」を増やせば音が大きくなり、減らせば小さくなります。
操作としてなら「右に動かせば大きくなり」「左に動かせば小さくなります」
枠で囲っているように真っ赤になっています。音量が入りすぎですね
ゲインの調整は声を出しながら調節していきます。
配信する時と同じように本番のような気持ちで喋ってみましょう。
もしゲインを触らないで赤いゲージに少し入る程度の状態ならゲインはいじらなくても大丈夫です。
ここで声を出してみても緑のゲージまでしか行かない場合は「声が小さい」です。
なのでゲインを上げましょう。
調節のイメージとしては
黄色いゲージの後半~赤いゲージの前半までを上下する
レベルであれば大丈夫だと思います
赤いゲージを振り切って真っ赤になる場合は下げましょう。
真っ赤な状態は「音割れ」状態です。これは音がビリビリしたり大きすぎたり潰れたりと良いことが無いので。
実際ここでの調整はこれだけなので簡単です。
音量調整ができたのであれば次へ。
ノイズゲート
このノイズゲートは一定以上の音を通して、一定以下の音を消します。
自動オンオフ装置と考えるのが一番イメージに近いと思います。
どれだけ良いマイクを使おうが、というか良いマイクだからこそのエアコン風の音などの環境音は絶対入ります。
とはいえそういった音は大体が小さな音量です。というかゴリゴリに環境音はいるなら配信場所を変えましょうw
さてこのノイズゲートからぱっと見が難しくなってきましたね。
まずは説明をしていきましょう。
- 閉鎖閾値:音量がこの数値以下の時にマイクがオフになる
- 開放閾値:音量がこの数値以上の時にマイクがオンになる
- 動作開始時間:オフからオンになる時の時間。フェードインのイメージ
- 保持時間:オンになってからもし無音でもオンにしておく時間
- 解除時間:オンからオフになる時間。フェードアウトのイメージ
後半3つの時間関係のパラメータは、音楽制作している方にはおなじみ 「Attack・Hold・Release」の事です。
動作開始時間はあまりにも早くすると雑音が凄くなりますし、保持時間が長すぎるとあまり意味が無かったり、解除時間が早すぎれば話終わりがブツッと切れます。
とりあえず難しいと思うので初心者は無視してOK!!
初期値のままでも十分効果を発揮するので。
ですのでもし弄るとするなら「閉鎖閾値・解放閾値」の二つで大丈夫!
ノイズ抑制で大分消えていますが喋っていない状態で「ホワイトノイズ」などの「ジー」や「サー」みたいな音が入っている場合もあると思います。
まずはそのメーター(音量)を確認してみてそこに「閉鎖閾値」を合わせてみましょう
例えばですがこのように「喋っていないのに」こんな感じでずーっとノイズが入っている状態があるとします。
こんな場合は「閉鎖閾値:-40dB」とかにしましょう。
(とはいえノイズゲートは初期閾値が-32dBなので初期設定のままで大丈夫なんですけど)
滅多に無いとは思いますが、この「無音状態」にしているのにずーっと「-20dB」以上の音が入っている場合は「閉鎖閾値:-20dB」という風に設定すれば音が消えます。
閉鎖を設定したら今度は「開放閾値」です。
開放は「入力音」なので「閉鎖閾値」より必ず大きな音にしましょう。
これが逆の場合ずっとマイクがオンの状態になりますw
基本的には閉鎖と開放の差は大体「3~10dB」範囲になります。
ここの数値が大幅に違うとあまりうまく動いてくれなかったりします。
ノイズゲートを初期設定値で問題ないならいじらなくてもOK!!
とりあえずこんなんがあるんか!ぐらいに覚えておけば大丈夫です。
ノイズゲートの初期値(わからなくなった時用)
- 閉鎖閾値:-32dB
- 開放閾値:-26dB
- 動作開始時間:25ms
- 保持時間:200ms
- 解除時間:150ms
コンプレッサー
これが一番必要。他のは最悪覚えなくてもOK。これだけは覚えてくれ。
コンプレッサーは音量のばらつきを抑えるものです。
細かい動きや説明などは以前の記事を見てね!
これは流石に見た目が「うわ」ってなりますよね
一応細かな説明をしておきましょう
- 比率:指定値を超えた場合の圧縮率を決めます
10.0なら「10分の1」20なら「20分の1」 - 閾値:この数値を超えた音量は「比率」で圧縮されます
- アタックタイム:圧縮が開始される時間
- リリースタイム:閾値以下になった時に圧縮が持続する時間
- 出力ゲイン:圧縮した後に底上げする音量
- サイドチェーン/ダッキングソース:コンプレッサーが作動しているときに下げる他のチャンネルです
※サイドチェーンは難しいので今回は割愛。音楽制作では特殊な音切れなどで使います
はい。コンプレッサーの設定ですがノイズゲートと同じく、
わからないなら触んなくてもいいよ!!
こちらもタイム関連は最初難しいと思うので触らなくてOK。
比率・閾値だけが基本になると思います。
閾値で設定した音量が超えた分を比率で圧縮します。
入力音量:0dbの場合 少し複雑になるのですが、「閾値-10dB 比率10」にしたとしましょう。 オーバーした「10dB」分を10分の1に圧縮します。要するに「1dB」になりますね。 ですので「-10dB」+「1dB」なので「-9dB」になるイメージです。 比率が「2」とかなら「10dB÷2=-5dB」になるわけですね。 ここに先ほどの「出力ゲイン」を足してあげると音量に+できます。
少し難しいのですがコンプレッサーでの圧縮は「設定した数値以上の音のみ」に対してだけです。
コンプレッサーの出力ゲインは圧縮後に「全ての音を上げます」
これは「圧縮した音のみを上げる」のではないので注意が必要です。
コンプレッサーの出力ゲインは「音声フィルターのゲイン」とは違う物だという点も少しややこしい話です
慣れてくると色々できるのですが、コンプレッサーは詰めたセッティングするのは難しいです。
普通にマイクで話してみて音が割れないなら初期設定状態でもOKだと思います。
注意点を一つ話すとするなら「圧縮すると音が悪くなる」所でしょうか。
「大きすぎる音を抑えてくれるならもっと圧縮しようぜ!!」って考えが通用しないんですね。
いや、圧縮しても良いんです。音の劣化に目を潰れるなら。
ここまで順番に進めていくと
- 「ノイズ抑制」で基本ノイズを除去
- 「ゲイン」で音量を底上げる
- 「ノイズゲート」で無音状態のノイズ除去
- 「コンプレッサー」でたまにの大声などで音割れする部分を圧縮
という順になっているはずです。
音量の調整などはそこそこ綺麗にまとまっているはずなので無理にコンプレッサーを弄らなくて大丈夫です。
どうしてもいじってみたい!!なら閾値でしょう。
初期設定だと「-18dB」なので、結構大きい声で喋りながら「-15~10db」にして、比率を「5」とかにしても良いと思います。
とりあえずコンプレッサーは初期の状態にするだけで圧倒的に音割れを防げるので。
もう初期設定のままでもいいので入れましょう。
コンプレッサーの初期値(わからなくなった時用)
- 比率:10.000
- 閾値:-18dB
- アタックタイム:6ms
- リリースタイム:60ms
- 出力ゲイン:0.00dB
- サイドチェーン/ダッキングソース:無し
リミッター
これはあまり紹介しているサイトが少ないみたいですが僕は使用しています。
リミッターは指定した数値以上の音をカットします。
これを設定しておけばどんなにゲインを上げようが何をしようがそれ以上の音量は入力されません。
僕の場合は非常用に一応噛ませています。
先ほどのコンプレッサーとの違いは??ってなるのですが、
- コンプレッサー:小さい音を上げれるし、大きな音は圧縮できる
- リミッター:大きな音を容赦なくカット
この違いです。あれ?あんまりピンとこない??
「コンプレッサーは」はみ出た音をギュッと押し込んで
「リミッターは」はみ出た音をハサミで切っちゃいます
リミッターには音を大きくしたりする作用は無いので「最終防衛線」みたいな非常用装置です。
上手く使えばギリギリまでコンプレッサーで音圧を稼ぐような使い方も可能です。
初期値は「閾値:‐6.0dB」に設定されているのでここの数値を変えても良いですし変えなくても良いです。
どんなに大声出しても絶対にリスナーさんの耳を守るマンになってくれるので入れておくのをお勧めします。
こんな感じな順番になっていればOK!
フィルターは上から順番にかかります
例外的な発展セッティング
EQ(イコライザ)
イコライザ(EQ)は今回設定方法を説明するのはエグエグのえぐになるので今回は割愛します。
EQの仕事は音の周波数を変更するものです。
こもった音をクリアな音に変えたり、逆にラジオで喋っているような「ディストーションボイス」に変更することも可能だったりします。
僕がOBSで使っているのは「TDR Nova」という無料プラグインソフトです。
OBSでは有料無料問わず「VSTプラグイン」という外部の追加ソフトを設定できるので、EQが少しわかる方は追加してみてください。
基本セッティング以外にも自分に合わせて色々広がる
- ノイズ抑制
- ゲイン
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- リミッター
みたいなセッティング方法を今回ご紹介しましたが、これはあくまで基本系です。
「初心者でも簡単!音質向上セッティング!!」という事に重きを置いたので当然この他にもセッティングは多種多様です。
例えば…
- ノイズ抑制
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- ゲイン
みたいに後から音量を稼ぐ方法もあります。
ただしこの場合はあまり音の均一化が図られていません。
圧縮音の劣化は無くてもゲインの過大によるノイズは発生します
その代わりにコンプによる音量潰れはほぼなくなります。
これは万人向けのセッティングではなく、声が大きすぎる状態や、やたら音量が大きくなる配信などで使える限定的なセッティングだと思います。
同じくイコライザーもOBSの場合「全ての音声フィルターの前」の場合もありますし、「全ての音声フィルターの後」の場合もあります。
というかそもそも「前後でEQを挟む”EQ2回”」なんてタイプのセッティングもあります。
ガチで話すとキリが無いので単純な話をするなら
「EQで音域をカットしたり削ったりするなら」一番最初に使用。
「EQで音域をブーストさせたり増やすなら」一番最後に使います。
全体の統一感を出すために一括で使う場合もあります。
僕の場合は基本的に「一番最初に一括EQ」スタイルですね。
要するに「中級者以上からは様々なセッティングがあるよ!」って事が言いたいだけなのです。
音作りは突き詰め過ぎず、何のためにしているのか?が大事
長い記事、読んでくれてありがとうございます。
どうでしょうか?マイクの音質は改善しましたか??
試しに配信をせずに録音して聞いてみてください。
音質が良くなったなら嬉しいです。
勉強すればするほど色々な音を作れるようになるので楽しくもなりますし、音質向上に欲が出てくるのですが
ちょっと待った。
これ以上の超高音質、必要ですか??
CDなどを作る「マスタリング作業」でも言える事なのですが、製作者側が物凄い高音質・高品質な設備で作った音源は=リスナー側の最高音質になるわけではありません。
リスナーさんは自分と同じ環境で聞いてくれているわけでは無いので、実はみんなが一番よく使っている機器に合わせて音作りするのが大事だったりもします。
高画質な動画なんかをイメージしてもらった方が早いですね。 「8K」と呼ばれる超超高画質な規格があるのですが、これを再生できる機器を2021年現在みんな持っていないと思うんですよ。 8Kが再生できるスマホはもちろんないですし、1080pとよばれる「2K」のモニターがせいぜい一般家庭にあるかな?ぐらいです。 4Kのテレビ持っている人どれだけいますか?? 「画質が悪くても良い」ではなく、「みんながみんな最高品質の再生機材を持っていない」という事なんですね。
話を戻しますが、音声も一緒であまりにも最高級のマイクに最高級のスピーカー・モニターで作り込んでも、配信を再生するのは基本的にはスマホ。
スマホのスピーカーや5,000~10,000円までのイヤホンを使って聞くのが大多数だと思います。
逆に言えば「そこそこのイヤホン」や「そこそこの音響性能のスマホ」で聞いてみて酷くなければ良いのでは?
配信で大事なのは「リスナーさんが聴きやすい事」だと思うので根詰め過ぎずに、ある程度の音質になれば良いのではないかと思います。
逆に言えば「そこそこのイヤホンやスマホ」であまり音が良く聞こえないとかであるなら改善した方が良いという事でもありますね。
それ以外にも「配信時は音質が劣化する」という配信サイトでの問題が実はあったりします。 「音声ビットレート」の問題ですね 320bps等にすると配信アップロードの圧縮がかかるためなのか音が変に劣化したりと結構大変な状況になる場合もあります。 音声ビットレートが上がらないと本来の意味での音質向上しているわけでもないし⇒以下ループとなるんですね。 ただこの問題はあくまで配信時の話で録音・録画では関係なしです。
まとめたら
「配信では過度な高音質はいらないので楽しく音声設定しようぜ!」
「あまり憑りつかれた様に設定に悩まないでね!」
って事です。
というわけでOBSでのマイク音声設定のお話はおしまいです!
音声設定などのお話は実際問題「これが絶対正解!!」という物はないと思っています。
以前の記事で話したように「こうしたい!!」みたいなのがあれば発展系としていろいろセッティングができるようになると思います。
この記事を踏み台にして、自分の理想セッティングを”楽しく”突き詰めましょう!
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