以前書いた「レトロゲームの電池交換方法」がなんだかんだと閲覧者が多いので最近はレトロゲームカセットの電池切れが多いんですかね??
ファミコンはバックアップ電池搭載の物が少ないので除外として、スーパーファミコンやゲームボーイソフトなどは発売から30年近くたっているものもあり、セーブができなくて困っている方が多いんでしょう。
私は最近レトロゲーム配信をする時には「レトロフリーク」を使用しています。
当時のカセットさえあれば本体に読み込んでmicroSDから起動ができるので重宝しています。
さてそんなレトロフリークですが「読み込まないと意味がない」んですよね。
レトロフリークは一度でも読み込みさえできれば以降はカセットからの起動をしなくていいのですが、最低でも一回は読み込ませないと起動ができないという事でもあります。
先ほどのレトロゲームあるある「電池切れによってセーブできない問題」は交換せずともレトロフリークで解決できますが、この「ゲームカセットが読み込まない問題」はどの機械で遊ぶ時にも付き物です。
さぁ!前置きはこんなもんで良いですよね!
要するに「レトロゲーム読み込まない」問題は全レトロゲーマー愛好家には絶対に切り離せない問題の一つなんですよ!これ!
というわけで今日の記事は読み込まないレトロカセットの復活方法です(/・ω・)/
ゲームカセットの復活方法
基礎知識
まずは基礎知識です。
ゲームカートリッジは基本的に「金属端子部」からデータを読み込みます。
これはほぼ全てのレトロゲームに該当します。
※ファミコン・スーパーファミコン・ゲームボーイ・ゲームボーイアドバンス・PCエンジン・メガドライブなど
読み込まない!場合の問題はこの「金属部の接点が汚れている」ことがほとんどです。
当然カセットロムのチップや基盤自体が破損している場合もありますがこれはかなり稀。
個人的には今までジャンクなどを含めたカセットの99%は清掃すれば読み込みます。
明確な破損さえなければゲームカートリッジのほとんどは復活可能です。
読み込まない!!となってもカセット式のゲームは諦めないでください!!
汚れが酷くない場合
汚れが酷くないとはどんな状態か??
ぱっと見金属部分が汚れていなくて、見た目にはそこまで汚く見えない。という場合です。
用意するのは「エレクトリッククリーナー」か「無水エタノール」+「接点回復材」です。
↑「コンタクトスプレー」が接点回復材のことです
方法は簡単!「クリーナーかエタノール」で清掃してから、「回復材」を塗布するだけです。
- まずはエアダスターなどでほこりを飛ばす
- 必要があればカセットを分解する
- 綿棒などにクリーナーをつけて端子を清掃する
- しっかりと乾燥させる(5~10分もあればOK)
- 接点回復材を綿棒で塗り込んでいく(清掃の時とは違う綿棒を使いましょう!)
- しっかりと乾燥させればOK
特に難しいことはありません。
これの大事な点は「乾燥させる」ことです。
結構よくやられる方が多いのですが、接点回復材などを使用してすぐにゲーム機に挿す方が多いです。
これの何がいけないのか??溶けた汚れが本体端子部に流れ込むからです。
読み込んだとしてもクリーナー等で溶けた微細な汚れなどがゲーム機本体の端子部に流れ込み、蓄積すると本体が壊れます。
カートリッジは清掃しやすいですが、本体の端子部を清掃するのはほぼ不可能です。
だから必ず「乾燥してから」起動確認などをしてください。
あとはよっぽど強力にゴシゴシこすったり無理をしなければ平気です!
端子に薬剤を使用した清掃は必ず乾燥!!これだけ忘れないように!!
汚れが酷い場合
さてある意味今回しっかり記事を書いた理由の一つ。
「汚れが酷かった場合」の方です。
汚れが酷いとはどういうことか??
深部にまで達してはいませんがこれは一目でダメなカセットです。この場合は簡易清掃では無理なレベルです
ちなみにこのゲームは「大貝獣物語ザ・ミラクルオブザゾーン」です。懐かしいね!!
こんな感じです。
ぱっと見でも明確に錆びていたりくすんでいたり、もうゲーム機に差し込むのも躊躇するレベルですね。
さて、先ほどの「クリーナー」「接点回復材」も使うのですが、まずは「ピカール」などの研磨剤で磨いていきます。
- まずはクリーナーで大まかに清掃する
- 研磨剤をごく少量塗布し、1つ1つ円を描くように端子を1本ずつ磨いていきます
- 研磨剤を柔らかい布で拭き取ったりして端子の確認
- まだ汚ければ「2」を再度繰り返し綺麗になるまで磨いていきます
- 綺麗に磨き終わったらクリーナーで研磨剤を落とします
- 乾燥後、接点回復材を使用して塗布したら完成!
と先ほどの工程にプラスする形で清掃をしていきます。
少し塗布しては丸を書くようにくるくる磨いていきます
しっかり磨いていけば写真のようにしっかりと輝きが戻ってきました!!
このままコンタクトスプレーなどの薬剤を使うとピカールが残留してしまいます
必ずピカールをオイルオフして清掃しましょう。ちなみにクリーナーをかけて拭き取りを何度か行えばOKです
GBAソフトも復活させてみます
先ほどはゲームボーイソフトですが、次はゲームボーイアドバンスソフトを復活させてみます。
カッコいいですねぇ!!!やっと実家から発掘しました!!
サクッと緩めた後にスライドさせて中身を見ていきます
おおまかにクリーナーで清掃してからピカールで磨いていきましょう
焦らず丁寧にやるのが一番のコツです。力を入れて「こする」ではなく、「磨く」イメージですね
目標としてはここら辺まで磨けばOK
金属端子をしっかりと磨き上げたら
「クリーナーでピカールを落として」
「接点回復材を塗布して」終了です。
このGBAソフトも無事読み込みができました!やったね!!
ピカール研磨のデメリット
万能に見える研磨修復ですが当然デメリットもあります。
研磨するので削れるというそのまんまのデメリットです。
金属端子部には金メッキがかかっているのですが、当然そのメッキは剥がれてしまうことも。
錆や汚れが酷い場合は何度も研磨していくのですが、金メッキから銀色の下地色が見えてしまうことも。
金メッキが剥がれるデメリットは「錆びやすくなる」事ですね。
本来金メッキがかかっている理由は「通電性を上げるため」「端子部分の錆保護」が主です。
当然金メッキが剥がれてしまうのであればこれらの恩恵を受けられなくなります。
だからこそ「接点回復材を塗布」するのが物凄く大事になっていきます。
もう一度金メッキを掛けることは一般的には難しいですが、この程度なら何とかなります。
金メッキほどではないにせよ接点回復材は「通電性」「端子保護」に効果は高いのでしっかりコーティングしてあげましょう。
この研磨復活した後はしっかりと「湿気が低いところでカセットを保管」しましょう!
しっかり手入れすればまだまだ遊べるレトロゲーム
いかがでしたでしょうか??私はいつもこの手法で99%のカセットは復活します。
ネットには「マジックリン方法」などもありますが、なんかいまいちの復活だったりするので私はこちらをお勧めしています。
世の中には端子を紙やすりで削る荒業も…、、、さすがに頭おかC…。。。
物凄い汚れでなければある程度の清掃で何とかなるんですが、やはり状態が悪いカセットは研磨までしなければいけない事も。
とはいえ数本整備しているとすぐ慣れていくので一本一本丁寧にやっても30分程度。
どうしても復活させたい!!なんて場合にはかなり有効なので復活させたいレトロカセットがあるのであれば自己責任で参考にしてみてくださいね!
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