交換レンズレビュー

圧倒的な解像力。最強クラスのレンズでは??SIGMA「40mm F1.4 DG HSM/Art」レビュー

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私の記事を読んでくれている方にはおなじみですが、昨年末にEOS90Dを購入して大満足!
…だったのですが、高画素カメラの良さを活かすためにはやはり高画素対応レンズが必要だと思い始めてきました。

手持ちの「Canon EF40㎜ F2.8」「Canon EF50㎜ F1.4」
「TAMRON SP90㎜ F2.8 Macoro」などでも70Dに比べて素晴らしい撮影はできる!!
…のですが、本体を変えたことによりもっと素晴らしい絵が撮れるのでは??と思い始めてきたんですよね。

EOS90Dビューはこちらの記事で!

EOS70D時代では最新鋭のレンズをわざわざ買い増しても「本体スペックの追い付き」「費用対効果のコストパフォーマンス」を考えるとなかなか手が出にくく初期の頃に購入したレンズで満足していました。
70D購入時は次一眼レフカメラを購入するならフルサイズだな!!と思っていたのもあり、当時とは考え方が変わった…等の理由もあります。
今回EOS90Dを購入したことによって「あれ??レンズグレードアップしたらもっと90Dの高画素の恩恵を感じられるのでは…??」

もうこう思考し始めるとダメですよねw
悩みに悩んで手持ちの「EF50㎜」「EOS70D」等をドナドナし、SIGMA「40㎜ F1.4 DG HSM Art」を購入してしまいました。。。

投資!投資!!これでブログの写真やその他の動画、諸々に使えるわけだし、大事!!
というわけで今回は「SIGMA 40㎜ DG HSM Art」のレビューしていきたいと思います(/・ω・)/

なんでこのレンズにしたの??

単焦点レンズは先ほども話したように「EF50㎜ F1.4 USM」メインで使用していました。
レンズ設計は古いもので、Canon使いの中では「標準レンズ」と呼ばれている有名なレンズです。
吐き出す絵もシンプルかつ綺麗で、「ボケ」という物をしっかり味わえます。

その他にも簡易的に撮影する場合は「EF40㎜ F2.8㎜ STM」
マクロ「SP90㎜ F2.8」とこれらでほとんどカバーしていました。

もしこの中でアップグレードするなら「EF50㎜ F1.2 Lというレンズか、マクロを「EF90㎜ F2.8 Lあたりの純正に切り替えようかな?と思い始めたのが第1候補でした。
私はLレンズを所持していない為、純正の「L」レンズという響きに憧れがありますよね…。
※Lレンズとは?…キヤノン製レンズの高級レンズの事。性能はハイクラスでプロ仕様ですがお値段もプロ仕様のレンズです

EF50㎜L「価格が15万程度」であるため少し予算オーバー。
EF90㎜L「使える焦点距離」が狭まるため、もし購入するとしても次回に。
さて、そうなると純正レンズでは欲しいと思えるレンズが一気に無くなってしまいました。

と、なると次はサードパーティレンズが視野に入ります。
色々吟味した結果、自分の手持ちレンズで所持していないメーカー「SIGMA(シグマ)に興味を持ち始めました。

70D購入時には「カリカリに映る」と評判のシグマでしたが、ついつい純正レンズを購入したんだよなーと思い出したのですが、今や「Art」と呼ばれる高画質を求めたレンズを作っているんですね。

シグマのArtレンズで候補に挙がったのは3種類。
「35㎜F1.4」「40㎜F1.4」「50㎜F1.4」3本です。
※全て「DG Art」ラインのレンズです

「40㎜ or 50㎜」あたりのレンズであれば乗り換えによる焦点距離による違いも無いですし、「35㎜」APS-C機を使ってる私にとってフルサイズ換算50㎜に近い為使いやすい利点があったからです。
こうなってくるとどれを選んでも後悔は少ないのですが、気になったのは「35㎜は2012年」「50㎜は2014年」という点。
40㎜2018年発売のレンズであり、どうせ購入するなら現代の技術をしっかり入れたレンズの方が良いだろうと迷いに迷い、40㎜に決めた…というわけですね。

初めてのシグマレンズですし、お値段は結局10万円を超える手持ちで一番高価なレンズとなりましたが、、、
これが結果的に大正解だと思えるぐらいの選択になりました。

開封の儀

化粧箱は真っ白に黒いラベルだけのシンプルなモノです
レンズの実物は店頭で見れますが、こうしたレンズの箱ってあまり見ないので新鮮ですね
うーん!やはりこの開封時のテンションの高まりは何物にも代えがたいですね
しっかりとしたポリエステル系の素材レンズケース付きです。持ち運び用のストラップも付属
キヤノンは「巾着袋」ですがシグマは「ジッパータイプ」なのがまた個性の違いですね
初開封時はビニールにしっかり包まれています
ケースにはしっかりと高反発スポンジのような素材でしっかりとレンズ保護をしてくれていました
フードもケースの中に入っているのですが、抜き出すときの初感想は「重ッ」
え?これ本当にレンズなの??ってぐらいに重いwwwいや、重いとは聞いていたけど、こんなに重いのかwww
圧倒的な重量感と高級感。まじで重い
しっかりと「ロック機能」がついている花形フードも付属しています
本体は金属筐体、マウント部は真鍮製だそうです。ガッチリ、ヒンヤリの質感はカッコいいですね…
フードを装着するとひたすらデカい。太さも相まってこれ単焦点レンズには全く見えません
スイッチ部分はMF/AFの切り替えのみですし、デザインが洗練されていますねぇ…
90Dに取り付けた状態
かなりの存在感を放つようになりますね…。これフルサイズレンズですから当然といえば当然なんですけどね
画像に書いているようにフードを取り付けた状態でカメラの一番後ろから約24㎝もの長さになります
最短撮影距離が40㎝なので、使用している本体ボディにもよりますが、フード装着時は先端から20㎝程度が最短撮影距離ですね

雑に撮影しても驚異的な描写力に震える

さて、レンズですからね!撮影してみない事には始まらないですよね(ワクワク)
購入時すぐに撮影した写真を何枚かご用意したので実写レビューと行きましょう!

まずは手前から。設定は「F1.4 SS:1/80 ISO:100」
トロけるようなボケと色ノリ、後ろのプラモデルの玉ボケが綺麗です
今度は奥へピントを合わせた状態。手前のボケも綺麗ですね
撮影時の設定は先ほどと同じです
先ほどはF1.4の全開放でどれだけボケるかを確認したので、今度はF2での撮影です
絞り込めばシャキッっとした絵を吐き出してくれます
こちらは等倍でのトリミングした画像です
先ほどまでの写真はリサイズしているので、どれくらい写せているのかこの写真をクリックしてみてください
どうです??物凄くないですか??この解像感
塗装の金属ラメや、ツヤの質感。細かいエッジや反射光。これがトリミングした写真ですよ??
適当に撮影するだけで空気感がある写真を吐き出してくれます
空気感?とでもいうのでしょうか?表現力の高さが凄いです
室内写真ばかりだとわかりにくいと思ったのでお外にでてみました
道端の植物を撮影。設定は「F2.5 SS:1/50 ISO2000」
こちらはF1.6。色ノリも素晴らしいですし、前後のボケ自然です
適当な撮影で何となく絵になっているような気がしません??僕だけ??
近所の送電線を撮影。F2.8、ISOは2000ですので少しノイズが載っていますが見れる写真だと思います
ジャスピンではないのが残念…。なのですが、等倍切り出しを見て頂きたい!!
こちらは切り出した写真です。しっかりとてっぺん部分のボルトの数や、反射光、網目まで撮影出来てます
物凄い解像力だと思いません??
世田谷のランドマークであるキャロットタワーを撮影
距離は500mほど離れているでしょうか?撮影設定は「F2.8 SS:1/100 ISO2000」
こちらは等倍切り出し。先ほどの鉄塔も驚きましたが個人的にはこちらの方が驚きました
屋上付近の階段、赤いライト(航空障害灯)の形、展望レストランの光の数、内装など視認できるのは驚き。望遠レンズなの…?

SIGMAの本気レンズの力

と、簡易的な実写レビューはこんな感じです。
正直ここまで劇的に描写が変わるとは思っていませんでした。いや、すげぇ。

今更ではありますがこのレンズのスペックなどはこちら。

SIGMA 40㎜ F1.4 DG HSM

  • 本体重量:約1200g
  • レンズ構成:12郡16枚
  • 絞り羽根枚数:9枚
  • 最短撮影距離:40㎝
  • 最大撮影倍率:1:6.5
  • 画角:56.8度

さらに細かい情報などは公式ページへ

レンズの名称についている「HSM」「DG」ですが
HSM=Hyper Sonic Motorと呼ばれる超音波駆動のモーター
DG=35mmイメージサークル対応レンズ、要するに「フルサイズ一眼レフ用レンズ」の意味です。

次はこのレンズのデメリットを挙げていきましょうか。
先ほどから書いているようにこのレンズのデメリット「重い」これに尽きます。

とにかく重い。まじで重い。高級感はある。凄いカッコイイ。でも重い。
高画質は重さとトレードオフなのぉ!?と思うぐらいに重い。

正直最初「マジか。」と思うぐらいにズッシリとした重み。
見た目も大きいレンズなのですが、見た目以上に重い感じがするんですよね。
レンズ単品で持った時もそうですが、本体に取り付けた時の「ズンッ!!」とした重み。

初日は恥ずかしながら筋肉痛になりました。

それぐらいに重いです。ここがデメリットだと思います。
手ブレ補正機構がついていない分しっかりとしたホールドをしないと結構簡単に手ブレを起こします。
ただ、慣れてくるとこの重さとレンズの大きさがしっかりとしたホールドに一役買ってくれたりもするんですよね。

メリットは当然…「解像力」
このArtレンズ40㎜プロの映像作家が使うレベル「シネレンズ」と呼ばれるハイエンドプロフェッショナル機材として開発されたレンズです。
本来映画撮影などに使われる程のレンズ性能をデジタルカメラ用にした。というのが一番わかりやすいですね。

最大8K対応という驚異的な光学性能最優先とした設計は嘘偽りなく高水準のレンズです。
画質面もそうですが、AFの速さもかなり良いと思います。
もちろんある程度は本体性能に依存すると思いますが、AFが迷うといった事はほぼありません。

重さだけ理解していればこれほど高品質なレンズ純正と比べてもそう多くはないと思います。
街撮りスナップなどで気軽に…なんてことは少し難しいとは思いますが、レンズに対しての信頼度の高さで持ち出したくなる…そんなレンズですね。

私のように純正レンズのラインナップにいまいちピンとこなくて、サードでもいいからガッツリとしたレンズが欲しい!!って人にはおススメですね。
逆に「最新鋭機のミラーレス」を使用している人には別の選択肢もあると思います。
ミラーレスカメラを愛用している方はそもそもこのレンズではなくシグマの場合「DG DN」と呼ばれるミラーレス専用レンズの方が良いと思います。

10万超えのレンズではありますが、性能を考えれば決して高くないと思います。
満足度は正直…満点レベル。
このレンズに慣れていない撮影サッと撮影しただけで、私個人の感想ですが「明らかに絵が違う」と一発でわかるレベルでしたから。


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